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スーパードットなひとになる。
――コミュニケーションとテクノロジーの"今"

筆者:大岩直人
絵:下浜臨太郎
発売日:2017年3月24日

「今までのように、プロデューサーとディレクター、コピーライターとアートディレクター等々、対峙して職種を考える時代は終わったのではないでしょうか」(本文より)

すべてのメディアを飲み込んでしまったデジタル・テクノロジー。デジタルメディアの中心は驚異的なスピードで遷移していく。バナー、ウェブサイト、ムービー、アプリ、SNS、そしてロボットと。もはや既存の手法や考え方が通用しない。メディアは、表現は、モノづくりはどうなるのか。この環境のなかで何をどう表現すればよいのか。

デジタルの広告クリエイティブ職として数々の世界的アワードを受賞しながらも広告代理店を辞し、アーティストやテクノロジストとのコラボレーションを展開する等の異色の活躍を続ける筆者。本作では、テクノロジーと表現の現状、そしてその先に待つものを伝えつつ、テクノロジーを軽やかに身に纏い新たな表現を創り出す「スーパードットなひと」になるための考え方、在り方、発想法を示す。

本作を通じて自分自身を再定義できれば、メディアの形を問わず、人の心を動かす最も大切なものに近づくことができるはず。

【目次】 ・枠を設けることが意味を為さない時代
・メディアはメッセージ
・クリエイティブ試験不合格のクリエイティブ・ディレクター
・答えは、ひとつじゃない
・メディアと表現は常に変化し続ける
・アイデアとエグゼキューション
・クリエイティブとは問題を提起すること
・究極のプロジェクションマッピングとは
・リアルとバーチャルは対義語ではない
・新しい広告のヒントは広告祭を見に行っても見つからない
・メディアのコンディションを疑うこと
・再定義のための発想法
・コミュニケーションデザインとは何か
・サイトスペシフィックな島
・体験デザインってなんだ
・これからのデジタルテクノロジーが向かう先
・ストーリーテリングの力を見くびるな
[本書について]本書は、山口哲一氏がオーガナイザーを務める「ニューミドルマン養成講座第5期」の講義内容をもとにしつつ、それを新たに書き起こし書籍化したものです。

筆者紹介:大岩直人(おおいわ・なおと)
1984年一橋大学社会学部卒。同年(株)電通に入社し空間デザイン部門を経て1990年後半よりクリエイティブ部門に異動。インタラクティブ・ソリューションセンター、インタラクティブ・コミュニケーション局に所属し、2001年にクリエイティブ・ディレクター。その後、コミュニケーション・デザイン・センター(現CDC)に異動し、2009年にシニア・クリエイティブ・ディレクター。2014年電通総研を兼務。2015年(株)電通を退社しフリーランスに。2016年からは「モノ・カタリ。」の屋号でブランディングコンサルタント、コミュニケーションコンサルタント。最近は各分野のアーティスト、テクノロジストとのコラボレーションにおけるクリエイティブ・ディレクション、キュレーションに携わることが多い。クリエイティブディレクターとして2000年カンヌ国際広告祭銀賞を 2005年ニューヨーク、ワンショーインタラクティブ金賞などを受賞。カンヌ国際広告祭国際審査員、ニューヨーク、ワンショーインタラクティブ国際審査員 東京インタラクティブ・アド・アワード審査委員長などを務める。

下浜臨太郎(しもはま・りんたろう)
グラフィックデザイナー。1983年東京生まれ。金沢美術工芸大学卒。企画をわかりやすく絵解きする、いわゆる「ポンチ絵」を得意とする。最近の活動として「のらもじ発見プロジェクト」(第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞)や、町工場を音源としたレコードレーベル「INDUSTRIAL JP」があり、これらの企画を理解してもらうためにも「ポンチ絵」を多く描いている。