頁数/仕様
176ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版
2013年7月
在庫
在庫あり

幼児期の大切な子育て
いじめっ子・いじめられっ子にならないために親としてできること

いじめっ子・いじめられっ子という性格はありません。幼いころからの生活に、その根っこが潜んでいます。いじめる側にもいじめられる側にもならない子育てについて解説しています。
著者(肩書) 内田玲子《内田玲子事務所代表》
主な著作 『自分が気づけば何かが変わる』(アートヴィレッジ)
税込価格 1,296円 (本体価格:1,200円)
対象 2~6歳の子どもの保護者
頁数/仕様 176ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版 2013年7月

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人間が生きつづける限り、「いじめ」は永遠のテーマかもしれません。
同じクラスの仲間同士、先輩と後輩、上司と部下、はては嫁と姑、親と子の間でも起こりうる問題です。
形や程度は違えど、いじめは昔からあり、そして今もってなくなる様子は見られません。最近では2012年、大津市で当時中学二年生の男子が自殺したことが報道機関に大きく取り上げられ、これをきっかけとして、家庭と学校にとどまらず、教育委員会・警察・文部科学省などあらゆる分野の人たちが動きはじめました。これまでにも何度も、いじめ対策やいじめ撲滅の動きがくり返されました。にもかかわらず、今回の対策のさなかにも、自ら命を落とす子どもたちがいます。今度こそ、日本の隅々にまでこの取り組みがしっかり届くよう、また活動が続くことを心から願っています。
そして、子どもが安心して暮らせるはずの家庭ですら、幼児虐待、小・中学生による暴力事件、家族間での争いによる傷害や殺人などが後を絶ちません。何百年も前から同じことがくり返され、多くの命が消えています。
こうした悲しい出来事を聞くたびに私は、子ども時代から問題解決の糸口はないものか、子どもを守り慈しむべき家庭でできることはないか、と思いつづけて“心”の研究をしてきました。一生懸命生きている人に、同じ悲しみ・苦しみを残したくないという一心でした。
その結果、問題解決への糸口は“生活習慣にある”との考えに達し、自分の人生を試験台にしてその答えの研究をしてきました。

半生の歳月をかけた研究の結果、“生活のクセ”と“心のクセ”からさまざまな問題が起きることがわかりました。そして、何か事が起こる前には、必ず何らかの“サイン”があることもわかってきました。
そしてそれを解決する方法は、すべての人に共通でなければならないと考えました。いつでも、どこでも、誰にでも、どんな場合にでも通じることでなければ、真の解決方法とはいえないからです。
風邪をひく前には、のどが痛い、頭が重い、食欲がない……などのサインが出ます。それは、いま注意すれば高熱にはなりませんよ、ひどくなりませんよ、というサインです。同じように、子どもは悲しみの渦に巻き込まれる前に、必ずといっていいほど、親に何らかのサインを送ります。それに親がきちんと気づいてあげられるかどうかが、プラスとマイナスの分かれ目なのです。
子どもからのサインを素直に受け止め、自らの生活にも何か原因がないかを見つめなおし、生活の“クセ”を変えることで、子どもの心を救うきっかけにしてほしいのです。子どものサインは、親に正しい生き方を教えるメッセージでもあります。

また、近年では子どものいじめも根が深くなり、様相が変化している部分もあるように感じられます。そこで、まずは一人ひとりのなかに善悪の判断と生きる力をつけてやることが大切でしょう。それには、生活の基本を意識したシンプルな子育てが出発点です。
子どもは心の中の変化を、親にわかるように、体でサインを出します。そのときに気づける大人(とくに親)であれば、悲惨な事態に発展することはないのではないか、と私は考えています。
本書では、子どもからのサインに気づき、いじめる側にもいじめられる側にもならない子育てについて解説したいと思います。
サインを出すことは、万人に共通です。子どもがサインを出すときは、それなりの理由があります。それに気づき、子どもを支えてほしいと思います。
陰湿ないじめのない子ども社会をつくる一助となれば幸いです。  (「はじめに」より)

【序 章】真に心が強く、優しい子に育てるために
(1)親が子どもにできること
・犯人探しをしない
・家庭には大きな力がある
・家でできないことは外でもできない
・シンプルに子育てしよう

(2)サインを感じるアンテナを磨く
・子どものサインを見ていますか
・サインを見逃さない

【第1章】いじめの根っこはどこにある?
(1)家庭のなかにひそむ根っこ
・いじめの根っこは生活のズレにある
・生活のズレとは?
・子育てのクセが、問題を引き起こす?
・答えは生活のなかにある
〈カウンセリング事例1〉園児の母親

(2)「いじめ、いじめ」と考える前に
・神経質にならないで
・自分の意見しか言えない子
・子どもは親の心のクセをコピーする
・子どもの訴えを受け入れる
・生きる力をつけるのは親の役目
・「母は味方」が一生の宝

(3)「いじめ」につなげない子育て
・優しさと思いやりを育てよう
・親の心の程度にしか育たない
・いじめられっ子もいじめっ子も……
・愛の回路をつくることが大切
・子育ては学問ではない
・物事はプラスに受け止める
〈カウンセリング事例2〉いじめられっ子の息子をもつ母親

【第2章】子どものサインを受け止める
(1)子どものサインを読み取る
・サインは警告
・すべてに原因と結果がある
・サインは最高のカウンセリング
・事が起こる前に影が差す

(2)サインはどんな形であらわれるか
・いじめっ子もいじめられっ子も、根っこは同じ
〈ケース1〉長女だけがいじめられる
〈ケース2〉都合のいいときだけ親の顔をすると……
〈ケース3〉姑の嫁いじめからの連鎖
・窓を広く、大きくもつ
・「仕方ない」ではすまない

(3)自分を見つめる
・幸と不幸の分かれ目
・親としての責任をとる
・そのまま言葉で受け止める
・「認める」こと
・本気になれば必ず解決できる!

【第3章】いじめない・いじめられない子に育てる
(1)サインに気づいたときがチャンス
・サインは子どもからのプレゼント
・心当たりはありませんか?
*園に来ても表情がかたい
*タオルケットやぬいぐるみ、母親の服などを手放さない
*友だちをたたく、突き飛ばす、かみつく
*いつも表情がさえない、活気がない
*物にあたる、場合によっては自分をひっかく
・原因は自分のなかにあると認めるところから始まる

(2)いじめない・いじめられない子に育てる
・サインをプラスに受け止める
・善悪の芯を通す
・子どもがいじめられたとき
・認めるとプラスに向かう
・子どもを認める

(3)「生きる力」を育てる
・そのものに答える
・いらないことは言わない
・命の発達は不変
・「お母さん、違うよ」
・「生きる力」の答え

【終 章】幸せなお母さんでいるために
・朝10分、早起きする
・プラスの会話を心がける
・すべて「よし」と受け入れる