頁数/仕様
176ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版
2014年2月
在庫
在庫あり

心の負担を半分にする
常識やぶりの「家事半分」術

家事の常識を疑い、やめられる家事はやめる。「正しい家事」ができなくても、日々の生活が楽になり、心の負担がぐんと軽くなる、目からウロコのアイデアが満載です。
著者(肩書) 佐光紀子《ナチュラルライフ研究家》
主な著作 『やめたら、お家スッキリ!─モノと手間がグンと減る「楽チン生活」70のヒント』(大和出版)
税込価格 1,296円 (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 176ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版 2014年2月

Get Adobe Reader『目次』『見本ページ』をご覧になるにはAcrobatReaderが必要です。
予めご用意ください。


「佐光さんのおうちってさぞかしきれいに片付いているんでしょうね」「掃除が行き届いてぴかぴかでしょうね」。よく、そう言われます。掃除の本を何冊も書いているために生まれたうれしくも困った誤解です。
最初は「ええ……まぁ……」なんて言葉を濁していたのですが、そうやって見栄を張ってもしょうがないなぁと思うようになり、この頃は「いえ、汚いですよ。そんなに手間ひまかけて掃除をしている時間もないし、家事は好きではないですから」と、正直に答えるようにしています。
わが家には子どもが3人いて、私も在宅とはいえ仕事をしているわけですから、フルタイムで働いている方々ほど忙しくはないといっても、決して時間に余裕があるわけではありません。スーパーマンではないので、そんなに何もかもはできないから、家の中は汚いし、野方図に育ってしまったので、子どもたちもできが悪いです、そう言うと、みなさん、妙にホッとした顔になります。
突然人が来てもあわてなくてすむような、すっきり片付いた家に住んで、子どもたちに声を張り上げることもなく、いつもにこやかに優雅に家事をする……、となれば理想的ですが、誰もが憧れるそんな生活は、実は家の中に家事をする人が一人では、そう簡単には実現できないのが現実ではないでしょうか。
もちろん、中にはそんなスーパーミセスもいるかもしれませんが、正直なところ、私はそういう人に出会ったことがありません。アメリカのビジネス誌の表紙を飾るバリバリのキャリアウーマンにも知り合いは何人かいますが、彼女たちは、家事をお手伝いさんに任せ、ベビーシッターさんを確保し、世界を飛び回っているのです。人の手も、親の手もまったく借りずに、優雅な生活なんてそう簡単には手に入らないのが当たり前。なのに、そう言明する人がいないのですね、不思議と。

以前、狭いアパートから一戸建てに引っ越した時は、収納も増えたし、家が片付いて少し優雅に暮らせるかしらと期待しました。でも、階段があり、トイレが2つある家では、掃除の場所も増えてしまい、かえって仕事は増えました。おまけに、子どもの成長とともにお稽古だの、塾だの、PTAだの……とやるべきこと、頭に入れておかなければならないことは雪だるま式に増え続け、私の限りある管理能力をはるかに超えてしまったのです。
こんなはずじゃなかった……。こんなに一生懸命やっているのに……。まわりを横目で眺めつつ、自分の能力の足りなさ加減に落ち込んだりイライラしたりの日々でしたが、大学時代の友人の一言が、自己嫌悪から私を解放してくれました。親御さんの介護と男の子2人の子育てに振り回されていた彼女は、「外では、なんでもしっかりやってるわよ、っていう顔をしてママ友とつきあっているけど、絶対、家には人を呼ばない」と言うのです。「家の中がすごく散らかって汚れているっていうのは、私だけの汚い秘密だもん」と。
世界でも有数の大学でMBAをとり、輝かしいキャリアの後、子育ては自分の手でやるんだと言って、スパっと仕事をやめて家庭に入った彼女の潔さと賢さは、私の羨望の的でした。その彼女でさえ、思うように家事ができず、家の中が散らかっている時だってあって、しかもそれを人には黙っているんだと言われれば、「そりゃあ、私ができなくてもしょうがないわよね」と、とても気持ちが楽になりました。

もう、がんばるのはやめにしよう。みんなが理想とするような「正しい」家事ができなくても、まわりから見て私の毎日が「優雅」じゃなくても、いいんじゃないかしら。そう思うようになりました。そして、できない分は、家族を巻き込み、やめられるものはサッサと手をひいてしまうことで、まずは、自分ができる範囲の家事をこなすことにしました。
はたから見ると、エレガントからはほど遠く、「スッキリ」とも「スマート」とも無縁な暮らしぶりかもしれません。でも、以前に比べると、子どもたちに金切り声をあげることも減り、おたがいニコニコ平和に暮らせるようになりました。それどころか、子どもたちとごはんを食べながら洗濯談義ができたり、お米の研ぎ方を私が注意されたり……。私がマネージャーとして彼らを動かすというよりは、みんなでなんとなく協力して毎日を暮らしていく体制ができてきたような気がします。

がんばるのをやめ、抜ける手は抜いてしまうことが、日々の生活を少しでも楽にしてくれ、お母さんたちの笑顔が増えることにつながるといいなぁ。そう思いながらこの本を書きました。誰かの目を気にするのではなく、自分らしく生活する、そんな生き方もありじゃない? そんな開き直りもありかもね、少し気が楽になったわ。
この本を読んでそう思っていただければ、これほどうれしいことはありません。  (「はじめに」より)

【Part1】家事の常識を疑う
・母から受け継いだ家事を疑ってみる
・秘密にしないでオープンに
・どんな家事が嫌いか考えてみよう
・家庭内外注化
・家庭外外注化
・家事を機械化してみよう
・雑誌通りにいかなくても
・レシピ本はいらない?!
・さよなら、すっきりライフ
・家事をお休み

【Part2】やめられる家事はやめる
・嫌いな家事は、やめてみよう
・マットはいらない?!
・アイロンなんてかけたくない
・洗濯物はたたまない、しまわない
・掃除機をやめてみたら
・布団を外に干したい病
・献立が心の負担になる時は
・面倒な買い物をやめてみる
・家計簿が続かなくても
・アジアスタイルの家事

【Part3】家事をシステム化する
・家事のシステム化
・ものの管理は自分で
・玄関にクロークスペースを
・本と文房具は共同管理
・スケジュールを共有するには
・スケジュールの共有 IT編
・子どものお金もシステム管理
・自分のものは自分で洗う
・わが家のスリムダウン
・朝の業務連絡タイム

【Part4】家事を分解する
・家事の分解
・トイレ掃除分解化計画
・窓掃除の分解方法
・箒で部分掃除
・キッチン壁は洗ってしまおう
・洗濯は作業を分けて簡略化
・除湿機、脱水機活用術
・お手伝い依頼は条件付きで
・食事も分解してみる?
・ごみ捨てをきっかけにして

【Part5】家事のワザを取り入れる
・昔ながらのシンプル家事を見直そう
・二段調理で品数倍増
・電気ケトル徹底活用
・おひつは便利
・乾物活用術
・洗濯ネットで分け洗い
・つけ置きあれこれ
・買う前に素材をチェック
・連絡用引き出し
・食べ物はまとめて
・よく使うものはひとまとめ
・乾拭き、侮るべからず
・軍手は便利
・酢でピカピカになるところ
・手垢は重曹で