頁数/仕様
208ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版
2015年8月
在庫
在庫あり

「思春期の子」が話したくなるお母さんの接し方

思春期の子どもは、親に心を閉ざしてしまいがち。しかし一方で親の愛を欲しています。本書は、人生を左右する繊細な時期に子どもをよい方向に導くための方法を紹介します。
著者(肩書) 内田玲子《内田玲子事務所代表》
主な著作 『いじめっ子・いじめられっ子にならないために親としてできること』(PHP研究所)
税込価格 1,296円 (本体価格:1,200円)
対象 小学校高学年~中学生の保護者
頁数/仕様 208ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版 2015年8月

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「あのひと言で、モヤモヤが吹っ切れた」
「あのひと言で、『よし、やろう!』という気持ちになった」
「あのひと言で、生きる勇気をもらえた」
そんな経験はありませんか?
逆に、
「あのひと言で、やる気を失った」
「あのひと言で、ムカムカッと腹が立った」
もっとひどい場合は、
「あのひと言で、どん底に突き落とされた」
ということを思い出された方があるかもしれません。
言葉は人に対して大きな力を持つものですね。ましてや子どもの場合、親のひと言はいい意味でも悪い意味でも、大きな影響を与えるものです。
子どもが思春期になると、以前よりも親と接する時間が減り、会話も少なくなりがちです。それだけに、親が発するひと言の重みが、さらに増すことになります。

心もからだも変化と成長が著しい思春期。それまで完全に親の庇護のもとにあったわが子が、次第に外の世界に目を向け、交友の範囲を広げ、親の干渉をイヤがるようになってきます。これは、自立に向けて必要なプロセスです。
このとき、わが子を頭ごなしにガミガミ叱ったり、「~しなさい」と一方的に親の要求ばかりを突きつけていたりすると、子どもは「自分のことをわかってもらえない」と感じ、意欲を失って無気力になったり、暴力で発散しようとしたりするなど、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
大きな問題に発展しないまでも、「言うことを聞かなくなった」「呼びかけても返事をしない」「口答えが増えた」など、思春期の子育てに戸惑う親御さんは少なくありません。
幼児期が人間としての基礎づくりの時期であるとすれば、思春期はやがて社会へと巣立つ「大人」としての基礎づくりの時期です。子どもは親から離れ、親とは別の考え・意見を持つようになります。ですから親も、自分の都合を押しつけるのではなく、子どもの意見を聞き、子どもの心の声に耳を傾けることが大切になってきます。
いつまでも子ども扱いして押さえ込もうとするのか、それともわが子を一人の「大人」として認め、接していくのかで、思春期の子育ては大きな分かれ道を迎えます。子どもの変化・成長にともなって、親もその立ち位置や距離感を変えていく必要があるのです。

この本は、なにかと迷い戸惑うことの多い思春期の子育てについて、お母さんがどうわが子と接したらいいのか、ヒントにしていただけるような話をまとめたものです。
第1章では、思春期に表面化しがちな問題に対して親はどう接していけばよいのか、第2章では、思春期の親子の信頼関係を深めるコミュニケーションのコツについて解説しました。
第3章では思春期の子が「親から言われたくないひと言」「ほんとうは待っているひと言」を取り上げています。日々の生活の中で、できるだけ子どもが心を開き、親子が良好な関係でいられるようなひと言をかけたいものです。
ただし、ここで取り上げた言葉は、「こう言ってはダメ」「こう言っておけば大丈夫」というように単純に当てはめて使えばいいというものではありません。これらの言葉の背後にある親の考え方や姿勢を感じ取っていただきたいのです。それは、あなた自身の考え方や姿勢を振り返り、見直すことにほかなりません。第4章以降を読み進むにつれて、そのことをより深くご理解いただけると思います。

読者の中には、思春期のわが子の振る舞いに手を焼き、ほとほと困り果てているという方もいらっしゃるかもしれません。親子ともども追い詰められて、藁にもすがる思いで本書を手に取られた方があるかもしれません。
特効薬や解決のためのマニュアルはありません。どんなに偉い先生も、どんなに優れた心理学や教育法も、答えは持っていないのです。

あなたの心の中に答えがあります。あなたの生活の中に、答えがあります。子どもを育てるのは知識でもなければ手法でもない、親であるあなたの愛情以外にはないということを、この本を通して感じ取っていただけたなら幸いです。  (「はじめに」より)

【第1章】思春期の子育てに大切なこと
・1つのからだに2つの心
・子どもはいつでもお母さんの愛情がほしい
・子どもと向き合わなかったお母さん
・迷いながら自分を探す
・達成感を覚えるまでやらせる
・善悪の区別を教える
・問題が起こったときがチャンス
・ほしがる心を理解する
・「親の愛」が試されるとき
・非行の理由
・性の問題と人を愛すること

【第2章】思春期の親子関係
・「お母さん」→「はい」と言えますか?
・お母さんの声を求めて
・余計なことを言わない
・言葉のキャッチボール
・子どもの言葉を引き抜く
・子どもを認める
・愛情で子どもを叱る
・子どものミスを責めない

【第3章】親から言われたくないひと言・ほんとうは待っているひと言
・比べない
・押しつけない
・脅さない
・あれこれ詮索しない
・子どもにまかせる
・好きなことをやらせる
・父親の悪口を言わない
・責めない
・子どもを信じる
・決めつけない
・ダメ出しをしない
・子どもたちの心の叫び

【第4章】お母さん自身の心を見つめて
・子どもは親の生き方をコピーする
・自分の中に原因を認められるか
〈Aさんのケース〉自分の「いじめ育て」に気づく
〈Bさんのケース〉自分にそっくりな長女を叱る
〈Cさんのケース〉子育てより自分の人生が大事
〈Dさんのケース〉子どもに必要なことは親自身の成長
・気づけば間に合う
・子育ても人生も自分との闘い
・自分の心に負けない

【第5章】マイナスをプラスに変える
・心のスイッチが入る
・決めた時間に起きる
・約束を守る
・言い訳をしない
・自分の心と闘う
・けっしてあきらめない

【第6章】思春期に伸ばしたい力
・生き方の基本姿勢を身につける
・あいさつをする
・最初の心を守り抜く
・目標を持つ
・1週間やり抜く
・時間を守り切る
・机の上を整理する
・本心を確かめる
・自分を信じる
・もう迷わない
・小さな思いやりから始める
・心を輝かせる