頁数/仕様
200ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版
2015年12月
在庫
在庫あり

思春期専門カウンセラーが教える
10歳までの子ども育て10歳からの大人育て

子どもとの間に感じる溝、それは「子」育てを卒業するサインです! 思春期専門カウンセラーが10歳前後の子どもとの上手な距離のとり方、接し方を教えます。
著者(肩書) 大塚隆司《一般社団法人不登校をなくす会代表理事》
主な著作 『自分から勉強する子の親がしていること』(さくら舎)
税込価格 1,296円 (本体価格:1,200円)
対象 小学生の保護者
頁数/仕様 200ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版 2015年12月

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10歳前後、思春期を境にして、子どもは外面も内面も大きく変化していきます。
それまでおとなしくてシャイだった子が、急に活発になってクラス委員に立候補したり、とても活動的でグループの中心になって遊んでいた子が、自信をなくして「どうせ僕なんて……」と部屋に閉じこもりがちになったり、四六時中ママにべったりくっついて「ママ、ママ~」と甘えていた子が、一人でいる時間が増えて学校のことも友だちのことも話さなくなったり。
そうした急な子どもの変化に戸惑う親御さんも多いようです。
いずれ思春期がくるとわかってはいても、いざそうなってみたら、どう対応したらいいかわからなくなることもあります。

「俺なんて、もう死んだらいいんだ」
ちょうど10歳。
ゲームばかりして勉強しない息子さんに注意をしたときに返ってきた台詞です。
それまで子育てにありがちな小さなトラブルはあったものの、うまく育ってきたと思っていたのに、突然わが子がキレた瞬間でした。

そこから怒濤の反抗期に突入。ことあるごとに食ってかかってきて、
「うっせー! ババア」
「勉強なんて誰がやるか!」
「俺なんてバカだから、どーせやっても無理」
毎日のように言い争いがあり、物を壊したり、暴力を振るうようにもなりました。

いったいどうしたの?
何があったの?
お母さんの頭の中には「?」がいっぱい。子どもに理由を聞いても原因なんてわかりません。「うるせー、知るか!」とまた口喧嘩が始まるだけ。

どうしたらいいの?
今までの私の子育てが間違っていたの?
何が悪かったの?
どこがいけなかったの?
お母さんは自分を責めて、ずいぶん悩まれたようです。

そんな子がいるかと思えば、正反対の思春期を迎える子もいます。小学校低学年の頃は非常に活発でクラスのリーダー的存在だったのですが、10歳を境に、
「今日、学校に行きたくない……」
と毎朝行き渋るようになりました。
「学校で何かあったの?」
と聞いても、
「別に何もない」
と言います。
学校の先生に聞いても、いじめられているわけでも、友だちとうまくいっていないわけでもなさそうです。
子ども部屋に一人でいることが多くなり、お母さんが部屋に入っていくと、
「早く出て行って」
「入ってこないで」
と一人になりたがります。
時々は、友だちから誘われて遊びに出かけることもあり、そのときは楽しそうなのですが、自分から誘って遊びに行くことはほとんどありません。
お母さん自身、「そんなときもあるか」とあまり気にせずにいようと思うのですが、「前はもっと元気だったのに……」と考えると心配になるようです。
夕食を食べながら、子どもに
「もうイヤになっちゃった。なんのために生きてるんだろう……」
なんて言われると、動揺してしまいます。

思春期になると、いろいろな変化があります。
家の中の顔と外の顔を使い分けるのもこの時期です。学校では優等生なのに、家の中ではちゃらんぽらん。優しい性格で先生にも信頼されていて友だちも多いのに、家族には乱暴な言葉使いでいい加減。学校の先生には反抗ばかりしてトラブルメーカーなのに、家ではほとんど何も話さずおとなしい。
家の中の様子だけを見ていたら、学校での顔は想像できないことも多くあります。私が塾に勤めていたときにも、塾ではこんなにおとなしくていい子なのに、なんでこんな問題を起こすんだろう? と不思議に感じる子がたくさんいました。

そしてこの時期、大人を試すようなこともしてきます。
親の本気度を試すかのように、悪いことをしたり反抗したりする子がいます。このときに大切なのは、譲れないラインをしっかりともつことです。反抗する子どもの気持ちを受け止めることは大切ですが、譲ってはいけないラインがあります。
「母さんは俺が怒鳴ればすぐに言うことを聞く」
「親なんて大したことない」
こんな風に子どもに思われたら、なめられてしまってまともな関係がつくれなくなります。
学校の先生に対しても、同様にいろいろな場面で試しています。
そのときの対応を見て、
「この先生は大したことない」
「この先生は普段は大丈夫だけど、一線を越えるとヤバい」
そんな風に先生を評価しているのです。

そんな思春期の子どもの変化にどう対応したらいいのか?
先に書いたような様々なケースで親御さんはどう対応をして乗り越えたのか?
思春期を上手に迎えるために、それまでに何をしておいたらいいのか?
10歳までにどういった関係をつくっておくといいのか?
「10歳まで」と「10歳から」、どんな違いがあるのか?
本書では、そのような思春期前後のお子さんに対する、親としての対応の仕方を様々な事例を参考にしながら書いていきます。

今までの「子ども」としての接し方、関わり方を、少し距離をおき、お子さん自身を認め、任せる「大人」としての接し方、関わり方に変えていく親の意識が、思春期以降の親子関係をいいものにしていく鍵ではないかと思います。

10歳は子どもにとっての成長のとき、変化のときです。
見方を変えると、お母さんにとっても「母親としては10歳」。
母親としての成長のとき、変化のときを迎えたのかもしれません。お子さんと一緒に成長して変化をしてみてはいかがでしょうか。  (「はじめに」より)

【第1章】「10歳」というお年頃
◆「10歳」というお年頃
◆子どもの価値観を理解する
◆反抗は子どもの個性を知る手がかり
◆思春期に通る3段階
◆10歳になったら関わり方を変える理由
◆「10歳まで」と「10歳から」の子どもとの接し方の違い

【第2章】10歳までにしておきたいこと
◆10歳までにしておきたい「勉強」
・子どもの苦手をなくす方法

◆10歳までに育てておきたい「やる気」
・子どものやる気を育てる言葉
・子どもがやる気になる三者面談
・やる気をなくす目的・目標

◆10歳までに習慣づけたい「お手伝い」

【第3章】10歳からの子どもとの上手な接し方
◆母性と父性のバランス
◆おみそとしての社会経験
◆子どもと接するときの心構え
・子どもの個性をどう活かせるか
・「恐れ」から? 「愛」から?

《お悩み解決事例集》
【第4章】子どものこんな態度、どうしたらいい?
(CASE1)約束を守らない
(CASE2)「もう受験なんてしない」と言う
(CASE3)モチベーションが上がらない
(CASE4)夢や目標をもてない
(CASE5)つい口出ししたくなる
(CASE6)トラブルを抱えて落ち込んでいる
◆ダブルバインド

【第5章】一人で抱え込まない
[家族バランス]が問題解決の糸口に