頁数/仕様
176ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版
2016年6月
在庫
在庫あり

いつ死んでも後悔しないお片づけ

子どもの独立、親との同居、夫の退職など、50代に訪れるさまざまな転機こそ、暮らしを見つめ直すチャンス。これからを快適に楽しく暮らすための片づけをはじめましょう!
著者(肩書) 杉之原冨士子《一般社団法人日本ホームステージング協会代表理事》
主な著作
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 176ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版 2016年6月

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「片づける」
この言葉を聞いて、あなたはどんなことをイメージしますか?
「面倒くさい」「苦手」「時間がかかる」……など、どちらかというとネガティブなキーワードを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は私自身も、片づけは大の苦手でした。そんな私が、女性だけの整理屋さん「サマンサネット」を立ち上げ、引っ越しやリフォームの際の梱包や整理・収納のお手伝いをしていく中で、自分と同様片づけに苦しんでいる方がたくさんいることを知りました。
本書は、子どもの自立、職場からの引退、配偶者との離婚や死別、親の介護……など、さまざまな理由から人生の節目を迎えている50代の方に向けて書いた、片づけの本です。
あなたの家には、買ったまま封を開けていないモノ、人からいただいたけれど使っていないモノなど、たくさんのモノが溢れているのではないでしょうか。
超高齢社会の今、50代は、第2の人生のスタート時期。これから先の人生をもっと幸せに暮らしていくために大切なことは、年齢を重ねて片づけが面倒になる前の、まさに今この時期に、「わが家のモノと向き合い、片づける」ということです。
「片づける」ということは、単に「モノを捨てる」ということではありません。これからの自分の幸せな人生をイメージしながらモノを「分ける」ことから始めるのが、真の意味での「片づけ」なのです。
「モノを減らさなきゃ……」ではなく、「これからどんな暮らしがしたいか」を考えることからスタートしましょう。そうすることで、片づけをよりポジティブに捉え、「片づける」という行為を少しずつ楽しむことができるようになるはずです。
さあ、これからのあなたの人生がもっと幸せになるための片づけを、一緒に考えていきましょう。  (「はじめに」より)

【1章】今の部屋での暮らし、幸せですか?
◆「人生のゴールデンエイジ」を楽しむための片づけ
・スタートラインは片づけのチャンス
・人生のゴールデンエイジはこれから
◆「片づいている=幸せ」「片づいていない=不幸せ」ではありません
・家族全員の満足度は70~80%がちょうどいい
◆今のあなたの家の“幸せ度”をチェック
◆この先の人生の“幸せ度”が低くなる理由
〈理由1〉家に人を入れる機会が減る
・家の「外」にお金をかける日本人。家の「中」にお金をかけるアメリカ人
〈理由2〉モノをつい買い、増やしてしまう
〈理由3〉体力・気力の衰え

【2章】幸せに暮らせる部屋って、どんな部屋?
◆幸せに暮らせる部屋ってどんな部屋?
〈幸せに暮らせる部屋1〉どこに何があるかがわかり、必要なモノがすぐに出てくる
〈幸せに暮らせる部屋2〉モノにつまずいてケガをしない
〈幸せに暮らせる部屋3〉思い出の品がひとつにまとまりすぐに見られる
〈幸せに暮らせる部屋4〉防災時の用意がすぐに取り出せる
◆自分のために、自分が演出した部屋で幸せになる
◆ホームステージングって知っていますか?
◆自分の「好き」や「素敵」を知るために

【3章】もっと幸せになる! 50代からのポジティブお片づけ
◆まずは部屋の写真を撮り、「今」を客観視
◆「片づける」ということ
・「片づけられる人」と「片づけられない人」
・あなたはどのタイプ? 片づけのタイプを知ろう
◆片づけのハードルを下げよう
◆片づけの基本は「まず捨てる」ではなく「まず分ける」
〈STEP1〉分ける
〈STEP2〉減らす
〈STEP3〉収納する
◆片づけのスタートは、毎日よく使う場所から
◆片づけにくいアイテムの片づけポイント
〈衣類〉鏡の前で体にあてて客観視。似合わないモノは処分する
〈バッグ〉3年以上使っていないモノは減らそう
〈食器&調理道具〉お客様用を普段使いに“格上げ”して幸せな食事タイムを
〈書類〉不要になったモノは溶解処理も
〈写真〉いつ撮ったか思い出せない写真は思いきって処分
◆処分に困るアイテムの片づけポイント
〈処分に困るアイテム1〉~大きくてかさばるモノ~(布団/大型家具/ピアノ)
〈処分に困るアイテム2〉~家電~(パソコン/テレビ/デジタルカメラ)
〈処分に困るアイテム3〉~小さくてかさばらないモノ~(食用油/スプレー缶/ヘアムース/整髪料、香水、乳液、シャンプー、リンス)
〈処分に困るアイテム4〉~危険物~(灯油/消火器/農薬/ライター)
〈処分に困るアイテム5〉~人形~
◆防災品の収納場所は2つに分けて
◆ご主人のモノはご主人に、子どものモノは子どもに片づけさせる

【4章】目的別 ポジティブお片づけのポイント
◆これからの暮らしを想像し、新しいわが家をつくっていこう
〈目的1〉来た人に「素敵ね」と言われる空間づくり
〈目的2〉趣味を楽しむ空間づくり
・夫婦で料理を楽しむ空間
・趣味や作品づくりを楽しむ空間
・ゆっくり読書を楽しむ空間
・映画や音楽を楽しむ空間
〈目的3〉四季の移り変わりを楽しむ空間づくり
・玄関を演出する
・四季折々の植物を庭やベランダなどに取り入れる
〈目的4〉仕事場を兼ねる空間づくり
〈目的5〉介護を兼ねる空間づくり
・介護される人をすぐに見渡せる場所に部屋を配置
・そこで過ごす人が以前暮らしていたときと同じような空間を
・ホームヘルパーの人が来たときにモノの出し入れをしやすい空間
◆50代からの引っ越しの心構え
・「すべての荷物は新居に入りきらない」ということを認識しておく
・入居前に新居のサイズを測り、家具の配置をイメージ
・収納家具は引っ越し前に買わない
◆片づけがもたらすポジティブな変化
〈変化1〉心の負担が軽くなる
〈変化2〉過去を整理することで、「今」が明確になる
〈変化3〉将来への展望をイメージしやすくなる
〈変化4〉時間を有効に使え、毎日機嫌よく過ごせる

【5章】親の家のお片づけ
◆自分の家とは違う難しさがある「親の家の片づけ」
◆親の家の片づけは今すぐしなくても大丈夫? 緊急度をチェック
◆シルバー世代の「ゴミ屋敷」のなぜ
・「ゴミ屋敷」にたまっていくゴミの代表選手は、段ボール
◆親の家を片づけるときの基本マインド
〈基本マインド1〉親の意思を尊重し、片づけを「お手伝いする」というスタンスで
〈基本マインド2〉一緒に片づけるときは、親の動作や話すスピードに合わせて
〈基本マインド3〉否定から入る言葉がけは避ける
〈基本マインド4〉片づけの相性がいいのは父と娘、母と息子
〈基本マインド5〉目標はあえて設定せず、コミュニケーションを重視
◆親の家の片づけのスタートは、一緒に台所仕事から
◆親の家の片づけも、基本の3ステップで
〈親の家の片づけポイント1〉毎日使う、思い入れが少なそうな場所から、ちょっとだけ片づける
〈親の家の片づけポイント2〉収納場所は、子どもから親に提案する
〈親の家の片づけポイント3〉捨てられない理由を聞く
〈親の家の片づけポイント4〉置き場所を明確にしておくべきモノは、親子で決めて共有する
〈親の家の片づけポイント5〉片づけを外注するのもひとつの手
◆親の家が近い場合、遠い場合、空き家になってしまった場合
・親の家が近所の場合
・親の家が遠方の場合
・空き家になってしまった場合
◆遺品整理のポイントを知っておこう
・古いタンスほど中をしっかり確かめる
・親族間トラブルに気をつける
・遺言書の扱いに気をつける
・遺品整理業者に依頼する場合は慎重に。具体的に指示を出して