頁数/仕様
184ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版
2016年7月
在庫
在庫あり

子どもの考える力をぐっと引き出すお母さんの話し方

頭のいい子は、ワクワクするような体験と、お母さんの言葉で育つ! 本書では「失敗を乗り越える力」「とことん考えることを楽しめる力」が身につく接し方を紹介します。
著者(肩書) 未来奈緒美《虹色教室主宰》
税込価格 1,296円 (本体価格:1,200円)
対象 幼児~小学校低学年の保護者
頁数/仕様 184ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版 2016年7月

Get Adobe Reader『目次』『見本ページ』をご覧になるにはAcrobatReaderが必要です。
予めご用意ください。


遊びや工作をとおして“考える力”を育む「虹色教室」をはじめて、もうすぐ10年になります。
そもそものきっかけは、二人の子ども(娘と息子)を授かったことでした。子どもたちと工作をしたり、ゲームをしたり、実験をしたり……。そんな楽しい活動のなかで、自分の能力を出し切れるようになったらいいな、と思ったのです。
工作やゲームのほかにも、絵本作り、劇遊び、お料理に手品、小動物を飼ったり植物を育てたりもしました。とにかく、手先を動かしたり、観察したり、頭を使って楽しめることは何でもしました。
何かの勉強に役立てようとか、学校の成績を上げようなんて、まったく考えていませんでした。でも、プリントやドリルを使って学ぶどんな学習よりも、考える力を養うのに役立ったと思います。
遊びのような楽しい活動を続けるなかで、子どもたちは学ぶことのおもしろさを自然に感じとっていったようです。

「やらされる」勉強ではなく、自分が興味を持ったことにイキイキと取り組む子どもたちの姿を見ていたのでしょうか、私のやっていることに関心を寄せ、共感してくださるお母さんが現われはじめました。そして、「自分の子どももこんなふうに学ばせたい」とおっしゃる方が、お子さんを連れてやってくるようになったのです。
こうして「虹色教室」という小さくてアットホームな教室が生まれ、現在に至っています。

もとより私が好きではじめたことですから、生徒さんを増やそうとか、各地に教室を展開しようといった意識はありません。私ひとりが目のかけられる範囲で、ここに来たいという生徒さんを受け入れ、細々と続けているだけです。
今、世の中には「すぐに成果に結びつかなければダメだ」という風潮があります。子どもの学習においても「早く覚えさせなければ」「早くできるようにさせなければ」という親御さんの思いを感じることがよくあります。
そんな親の思いを受け取った子どもたちは、「早く正解を出せればそれでよい」「出された課題を完成させればそれでよい」と捉えがちです。
でも、長年教室を続けていて感じることは、結果を出すことだけに目が向いている子と、「学ぶことそのもの」に喜びを感じている子とでは、後者のほうが断然伸びるということです。
以前、知人に頼まれて小学4年生の男の子に週1回30分だけ学習を教えたことがありました。その子が中学生になるとき、友だちと同じように塾に行きたいと言って入塾テストを受けたところ、塾長が驚いて両親にたずねたそうです。
「この子はどこで勉強を習ってきたのですか? 考える力も理解力も申し分ない。基礎学力がしっかりついていますよ」

大人たちが「勉強させなくては」と熱くなればなるほど、子どもたちは「やらなきゃいけない」という気持ちでいっぱいになり、考えることのおもしろさを感じる余裕もなく、あれもこれもと追いまくられて疲れてしまい、やる気を失っていきます。
虹色教室では、子どもに「学ばせる」というより、子ども自身が興味を持ったことや発見したことに着目し、子どもの能力を信頼して、それをより発展させるように支援することを大切にしています。子どもは、学ぶことそれ自体に強い愛情を感じるものなのです。
この本は、そんな虹色教室の毎日から生まれたものです。
だれでも子どものころは、ワクワク、ドキドキすることが大好きでした。虹の彼方に、楽しさでいっぱいの場所があることを夢見て過ごしました。子ども自身の内側から湧き上がる気持ちを妨げないで、その子の描く虹色の場所に向かわせてあげれば、どの子もすばらしい個性と才能を発揮できると信じています。本書がそのための一助になれば、とてもうれしく思います。  (「はじめに」より)

【PART1】「考える力を伸ばす」って、どういうこと?
1.「考えること」を続けられますか?
2.幼児期は“考える体力”を鍛える時期
3.子どもの「推理力」を育てる
4.子どもの「想像力」を育てる
5.子どもの「好奇心」を育てる
6.幼児期から「学習の習慣づけ」は必要?
7.算数の世界に親しむ接し方
8.「考える力」が足りないとつまずく問題(1)
9.「考える力」が足りないとつまずく問題(2)
10.なぜ算数を学ぶの?
●COLUMN…「考える力」を伸ばすコツ(1)なんでも見てみよう
11.抽象的な思考力を身につけるには(1)
12.抽象的な思考力を身につけるには(2)
13.子どもの「好き」を生かす
14.子どもの「今」を尊重する
●COLUMN…「考える力」を伸ばすコツ(2)科学に親しむヒント
15.学習意欲は適度な「飢餓感」から生まれる

【PART2】「考える力」を伸ばす働きかけ
◆視点1…自己肯定感を高めるために
〈CASE1〉内向的な性格が心配
〈CASE2〉私は“アドバイス”しすぎ?
〈CASE3〉無気力・無関心が気になる
◆視点2…うまくいかないことにぶつかったとき
〈CASE1〉どんな助け舟が必要?
〈CASE2〉何でもたずねる娘が変わったのはなぜ?
〈CASE3〉教えないコツ
◆視点3…「なぜ」を引き出すために
〈CASE1〉子どもの好奇心をかきたてるには
〈CASE2〉子どもの「なぜ?」への答え方
●COLUMN…「考える力」を伸ばすコツ(3)お出かけの記憶を親子で絵日記に
〈CASE3〉生活のなかでどう学ぶ!?
◆視点4…内なる言葉を引き出す
〈CASE1〉親の呼びかけを無視します
〈CASE2〉子どもの評価が気になります
●COLUMN…「考える力」を伸ばすコツ(4)乗り物に乗ったあとのお楽しみ
〈CASE3〉問題を解くことを放棄します
◆視点5…論理的に考えるために
〈CASE1〉子どもが会話を嫌がります
〈CASE2〉抽象的な概念が理解できません
〈CASE3〉子どもとの会話が成り立ちません
◆視点6…学力に直結させるために
〈CASE1〉大人の顔色を見て答えを選ぶ
〈CASE2〉公式に当てはめて解くクセ
〈CASE3〉すぐに「わからない」と言う
〈CASE4〉知識はあっても活用できない
◆視点7…知恵と遊びを結びつけるために
〈CASE1〉自主性を育てるには
〈CASE2〉知識と体験のギャップを埋めるには
〈CASE3〉大人が隙を見せるには