頁数/仕様
192ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版
2016年9月
在庫
在庫あり

言葉がけひとつで行動が変わる! 子どもの叱り方・伝え方

怒鳴ってばかりの毎日、子育てのガミガミ、イライラはもう卒業。子どもにしっかり伝わって、「困った行動」がみるみる改善する言葉がけの具体例をわかりやすく紹介します。
著者(肩書) shizu《自閉症療育アドバイザー》
主な著作 『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』(講談社)
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 幼児~小学生の保護者
頁数/仕様 192ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版 2016年9月

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たくさんの子育て本の中から、この本を手に取っていただきありがとうございます。

「何度言ってもウチの子、言うことをきかない!」
「毎日、子どもにダダをこねられイライラする!」
「子どもをほめましょうと言われても、いいところなんて浮かばない!」

これは、過去の私の心の声です。同じように、このようなお悩みを抱えている方には、きっとこの本がお役に立ちます。
2013年に、『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』という本を出版する機会をいただきました。
現在、約8万人の方がたにお読みいただき、読者のみなさんから、「発達障がいの子どもだけでなく、一般の子育てにも有効ですね!」「定型発達のきょうだいにも効果があり、イライラが減りました!」といううれしいご感想をたくさんいただいています。
発達障がいの子に「わかりやすい言葉がけ」は、誰にとっても「わかりやすい言葉がけ」だったのです。

長男のソラは、3歳のときに自閉症と診断を受けました。
診断を受けたときは、絶望感でいっぱいで途方に暮れていましたが、やがてABA(応用行動分析)というメソッドに出合い、道が拓けました。
ソラへの言葉がけ、働きかけを、ABAをもとに変えていったところ、いわゆる「困った行動」がなくなり、親子の笑顔がグンと増えたのです。
ホッとしたのもつかの間、今度は障がいを持たない次男・リクの行動が気になりはじめました。長男にかかりきりで、次男は実家に預けることが多く、ほぼ野放し状態。勝手に育ってくれるだろうと思っていたのですが、甘かったのです。
次男は、小学校に上がった頃から、自分の思い通りにならないことでたびたび激しいかんしゃくを起こすようになったのです。
そこで、本書に記したような長男に効果があった接し方で、次男にも丁寧に関わっていくことにしました。すると、次男も次第に落ち着いてきたのです。
このような経験を重ね、ABAを軸にした働きかけは、どんな子育てにも有効だということを改めて実感しました。

本書では、ABAの基本的な考え方や方法を、専門用語を使わず、保護者目線で解説し、さまざまな生活のシーンに応じた、親子が笑顔になる言葉がけ、接し方を紹介していきます。 
私たちの言葉はいつの間にか、子どもに対する指示、命令、否定の言葉がけで埋め尽くされてしまっています。まずは、そこに気づくことが大切です。
お母さん自身の行動を振り返り、子どもの気持ちを読み取り、本書の言葉がけを少しずつ取り入れてみてください。昨日とは違う手ごたえを、きっと手に入れることができるでしょう。子どもの「困った行動」には理由があることが客観的にわかってくると、お母さんのイライラも減少します。
では、この私はイライラゼロでしょうか? いえいえ、そんなことはありません。人間ですから、喜怒哀楽があり、今でも子どもたちにイラッとして、感情的になることがあります。それでも、本書の言葉がけのコツを知る以前と比べると、イライラは激減し、確実に親子の笑顔は増えました。 

この本は“優等生の母親になるための本”ではありません。
私自身、ズボラで家事がとっても苦手。時間の見積もりも甘く、いつもドタバタと出かける準備をしています。家族に「間に合わない~」と泣きごとを言い、夫や子どもたちが家事の続きを引き受けてくれることも。こんな私ですので、子育てでもたくさんの失敗を経験し、子どもに今もなお成長させてもらっています。日々、学びです。
たまには、怒っても、まったく問題ありません。
お母さんが怒鳴っていたとしても、家庭に笑顔や笑いがあるのであれば、子どもは、たくましく育ちます。むしろ、「怒ってはいけない」と思うことのほうがストレスで、不自然なこと。でも、本来は怒る必要がない「ムダな怒りのパターン」が、たくさんあるかもしれません。そこを改善していくと、親子の笑顔が確実に増えていきます。

この本との出合いで、「子育てが楽しくなってきた」「親子の笑顔が増えた」「毎日が楽しくなってきた」と、なんらかの気づきと勇気を得てもらえるとしたら、こんなにうれしいことはありません。

日本中の親子に、たくさんの笑顔が輝きますように。  (「はじめに」より)

【第1章】 ママの言葉は、どうして子どもに届かないのでしょうか?
・忘れがちだけど大切なこと
・悩んでいるのは、あなただけじゃない!
・子どもを伸ばす言葉がけ 8つのポイント

《子どもを伸ばす言葉がけ…ポイント1》 ママがハッピーだと子どもも幸せ!
・鏡の法則で、自分を振り返る勇気を持つ
・見えない“心のコップ”に「絶対安心感」をためよう
・自己肯定感を高める「4つの経験」

《子どもを伸ばす言葉がけ…ポイント2》「スモールステップ」で成功体験を重ねる

《子どもを伸ばす言葉がけ…ポイント3》「ほめ言葉」で適切な行動を根づかせる
・ほめ言葉実例集
・ほめるチャンスをスルーしていませんか?
・「思い出しほめ」のススメ
・ほめるときに注意すること
・「オレって、ワタシって、勉強できる?」の自信のつけ方
・こうすれば子どもが「勉強好き」になる!
・「積極的にほめる」から「笑顔で見守る」に変わっていく

《子どもを伸ばす言葉がけ…ポイント4》できない課題には、見本を見せて手助け
・探偵になり、わからない原因を探る
・動作を教えるときは、背後から

《子どもを伸ばす言葉がけ…ポイント5》振り回されず、毅然とした態度で
・笑顔で共感の気持ちをかけるとうまくいく

《子どもを伸ばす言葉がけ…ポイント6》繰り返して、行動や記憶を根づかせる
・人間は、忘れることが当たり前

《子どもを伸ばす言葉がけ…ポイント7》成功体験、楽しい記憶で終わらせよう

《子どもを伸ばす言葉がけ…ポイント8》子どもの将来は、プラスイメージで
・他人とではなく、その子の過去と現在の成長を比較する
・「いいほめ日記」を書いてみましょう

【第2章】 子どもの「困った行動」にはワケがある
子どもの「困った行動」のパターンを知りましょう
3つに分けて観察しよう
共感しつつ、毅然とした態度で
親が方針を曲げない「一貫性」が大切
事前の「予告」で「困った行動」が変わる!
時にはわざと「痛い経験」をさせる
「困った子」は「困っている子」です
・自閉スペクトラム障がい(ASD)
・ADHD(注意欠陥・多動性障がい)
・LD(学習障がい)
・場面緘黙
・吃音

【第3章】子どもの心にちゃんと届く言葉がけ
「心に届きにくい言葉」にはワケがある
「Ⅰ(私)メッセージ+自分の気持ち」を伝える
「肯定的な言葉」をできるだけ使いましょう
「命令形の言葉」をできるだけ使わない
具体的に、短く
「10数える」で行動がグンとスムーズに
遠くからではなく、子どもの近くで声をかける
小言を減らす方法はコレ!
思い通りにいかないと思ったとき、かける言葉はコレ!
「怒り」を我慢せず、伝えることも大切

【第4章】 子どもの「困った行動」が変わる言葉がけ
子どもの「心のコップ」に「絶対安心感」をためる
子どもの心を育てる「ふれあい遊び」
「リラックス効果」を利用する
見えない“心のコップ”に「絶対安心感」をためるコツ
子どもの話を聞くときの7つのポイント
「望ましい行動」をモチベーションでサンドイッチする
親が視点を変えることで、子どもに変化が
「困った行動」には注目しない
「3回ルール」のゲーム感覚で楽しんでしまう
「トークン」を活用する
「自分で決めたい気持ち」を尊重する

【第5章】あなたが変わると、子どもも変わる!
こんなマイナスの思考パターン、あなたも抱いていませんか?
ところで、マイナス思考って「悪」ですか?
「自分の思考パターン」に気づくことが大切
どんな自分も受け止めて“自分ほめ”をしよう
・過去の失敗を思い出して、自分を責めたくなったとき
・子どもを怒りすぎて自己嫌悪に陥ったとき
“自分ほめ”もスモールステップで
当たり前の幸せに気づく
今の子どもの姿がすべてではない
“ほめアピール”していますか?

◆おすすめの本・ブログなど