頁数/仕様
160ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版
2017年3月
在庫
在庫あり

女性の「コレステロール」「中性脂肪」はこうして落とす!

コレステロール・中性脂肪には女性ホルモンが関わっている! 女性特有の数値の変化のしくみ、脂質管理の正しい知識と方法を、循環器内科・女性外来の専門医が教えます。
著者(肩書) 天野惠子《野中東晧会静風荘病院特別顧問》
主な著作 監修:『行き場に悩むあなたの女性外来』(亜紀書房)
税込価格 1,296円 (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 160ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版 2017年3月

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◆まずは薬を服用せずに生活習慣の改善を行なう

わたしは、50歳のときに子宮筋腫の手術をしました。その際、「最近卵巣がんが増えているから」との産婦人科医のすすめにより、両側の卵巣を摘出しました。手術の前の総コレステロール値は180㎎/dL、術後1年の検診では280㎎/dLでした。さっそく、スタチン(コレステロール値を低下させる薬)を服用しはじめたのですが、「ちょっと待てよ。本当にスタチンが必要なのかな?」と疑問をもち、高脂血症と動脈硬化性疾患に関する文献を読みすすめました。結論は「更年期以降の女性における高脂血症では、スタチンの心血管疾患に対する一次予防効果は認められない」でした。
以来、日本人女性においてはスタチンが過剰投与されていることを言い続けてきました。2012年、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」に冠動脈疾患絶対リスク評価チャート(一次予防)が掲載されました。年齢、性別、糖尿病、喫煙、収縮期血圧、総コレステロールを危険因子として解析した冠動脈疾患による10年間死亡率に男女で大きな差があることが示され、脂質の管理はチャートから算出されたリスク区分別に行なわれることがすすめられました。
しかし、もっとも重要なことは、「一次予防では原則として一定期間生活習慣の改善を行ない、その効果を評価したあとに薬物治療の適応を検討すべきである」ということです。
この本では、これまでのわたしの経験や研究をもとにした、コレステロールや中性脂肪の異常をはじめとする脂質異常症について女性が正しく理解するための情報を紹介しています。
本書が、みなさまの生活習慣の改善による脂質管理に少しでもお役に立てれば、本望です。  (「はじめに」より)

◆「コレステロール」「中性脂肪」のウソ・ホント
◆はじめに まずは薬を服用せずに生活習慣の改善を行なう

【パート1】女性特有の体内の変化と医療の現実
・男性の臨床試験結果が、女性にも当てはめられている
・女性と男性では、目標とする値が異なる
・冠動脈疾患の原因は男女で明らかにちがう
・閉経前と閉経後では女性の体は大きく変化する
・エストロゲンの減少が心身のトラブルを招く
・生理不順がエストロゲン低下のサイン
・閉経前にコレステロール値が高い場合は家族性高コレステロール血症を疑う
〈女性のお悩み相談室1〉乳がん検診に行くのはどれくらいの頻度がいい?

【パート2】正常値をめざすための基礎知識
・健康診断の結果を冷静に正しく判断する
・脂質が高めなときは、血圧、血糖値、肝機能なども要注意
・コレステロールは生命を維持するために必要な要素
・体内にはコレステロールをコントロールする機能がある
・コレステロールは血液中でリポタンパクとなる
・悪玉とよばれるコレステロールも体に必要不可欠
・中性脂肪は脂肪、糖質、タンパク質からつくられる
・中性脂肪が増えるとHDLコレステロールが減る
〈女性のお悩み相談室2〉更年期との上手なつきあい方は?

【パート3】異常値が女性にもたらす病気と治療法
・コレステロールが引き起こす脂質異常症
・脂質異常症にはいくつかの種類がある
・コレステロールが過剰になると動脈硬化を引き起こす
・エストロゲンは動脈硬化を抑制している
・動脈硬化が進むと全身に悪影響がおよぶ
・脳梗塞にも種類があり男女で発症しやすい種類がちがう
・閉経後は動脈硬化の引き金となるものを予防する
・血圧は更年期以降にぐんと上昇する
・脂質異常症と糖尿病の合併が動脈硬化のリスクを高める
・肥満も動脈硬化を促進する
・メタボリックシンドロームを解消する
・喫煙は心筋梗塞や脳卒中の死亡率を高める
〈女性のお悩み相談室3〉寝つきが悪く、朝も早く起きてしまいます

【パート4】治療に欠かせない運動習慣
・定期的な運動が動脈硬化性疾患のリスクを下げる
・自分の体に合った運動強度を知ったうえで運動に取りくむ
・まず脂肪を分解する有酸素運動を取りいれる
・筋力トレーニングを行ない筋肉の量を増やす
・運動の前後や就寝前にストレッチを行なう
〈女性のお悩み相談室4〉貧血がひどくて立ちくらみがします

【パート5】バランスのよい食生活
・脂質異常症になりやすい体質でも生活習慣を整えれば発症を防げる
・「一汁三菜」を意識してメニューを考える
・脂質、炭水化物、タンパク質、ビタミン、食物繊維の目安
・糖尿病治療のレシピを参考にする
・何をどのくらい食べているかチェックする
・日本食+必要なタンパク質をしっかりとる
・食品に含まれる脂肪の種類にもバランスが必要
・魚は心筋梗塞のリスクを下げる
・LDLコレステロールは、食物繊維が豊富な食品を食べると減る
・中性脂肪は炭水化物、脂質、アルコールをとりすぎると増える
〈女性のお悩み相談室5〉尿漏れしてしまうことがあります

【パート6】健康に過ごすための生活習慣
・生活リズムを整えて健康を維持する
・ストレスをためないようにする方法
・疲れをそのままにしないで、しっかり休息する
・よい姿勢を心がけてウォーキングをする
・禁煙治療プログラムを受けて治療する禁煙方法がある
〈女性のお悩み相談室6〉便秘がひどくて毎日不快です

【パート7】医師と相談しながら取りくむ薬物治療
・高LDLコレステロール血症の治療はほかの危険因子を考慮する
・低HDLコレステロール血症にはナイアシン、フィブラートを使う
・食事療法をしても中性脂肪が下がらないときに薬物治療をする
〈女性のお悩み相談室7〉冷え性で夏も冬も手足が冷たいです