頁数/仕様
192ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版
2017年6月
在庫
在庫あり

脳科学からみた男の子の「ちゃんと自立できる脳」の育て方

脳科学からみた「男の子脳」の特徴を理解すれば、男の子の育てはもっとラクに楽しくなります! しつけ、学習、コミュニケーションなど、男の子の育てのコツをわかりやすく紹介しています。
著者(肩書) 成田奈緒子《子育て科学アクシス主宰》
子育て科学アクシス
主な著作 『脳科学からみた8歳までの子どもの脳にやっていいこと 悪いこと』(PHP研究所)
税込価格 1,296円 (本体価格:1,200円)
対象 小学生~中学生の男の子の保護者
頁数/仕様 192ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版 2017年6月

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私は、2人姉妹の長女として生まれました。幼少期は1人で遊ぶことが多く、小学校に入ってからは女の子同士でおままごとや人形遊びに興じていました。そして、中学・高校と女子高に通いました。結婚し、生まれた子どもは女の子でした。

小児科専門医、発達脳科学研究者の立場から、「子どもの脳育て」について、また、「男の子脳」の特徴や傾向、それらをふまえた対処法や接し方などはお話しできるのですが、いかんせん“リアルな男の子育て”に接することがなかった私ですから、本書の執筆にあたっては、私が主宰する「子育て科学アクシス」のスタッフで、自称「健全に育った男の子代表」(笑)である臨床心理士・上岡勇二さんに、全編にわたって力強くバックアップしてもらいました。
さらに、子育て科学アクシスの会員の皆さまとのかかわりの中で、見たり聞いたりしたたくさんのエピソードや、2016年から始めた「こどもの日」に参加する小・中学生たち(ほとんどが男子)が見せてくれるさまざまな姿も、参考にさせていただいています。

本文でも多く触れていますが、男の子たちは時に、大人の女性=母親から見ると不可思議な言動をとることがあります。
たとえば小学生のAくん。
「グループ活動の前に自己紹介をしましょう」とスタッフが用紙を配りました。皆が自分の好きな食べ物や好きな遊びを記入しているのに、Aくんだけは何も書こうとしません。スタッフが「今日初めて来たお友だちと仲よくなれるように、Aくんのことを教えてあげようよ」と声かけすると、突然Aくんは乱暴にその紙を破り捨てて、「仲よくなんかなりたくない!!」と怒鳴りました。
また、中学生のBくんは、家にいると際限なくインターネットを利用し続けてしまいます。勉強はおろか、入浴や食事までもそっちのけでインターネット漬けになっているBくんを心配して、お母さんは「いい加減にしなさい!」と怒りました。するとBくんは突然お母さんに向かってこぶしを振り上げ、その手を壁に向けて振り下ろし、壁に大きな穴を開けてしまったのです。おとなしかった息子の変貌に、お母さんは青ざめてしまいました。

AくんやBくんの一見「乱暴で理不尽な」言動の裏には、実は彼らなりの理由があるのです。その理由の多くは、「なんとかしたい!」というあがきやあせりです。
Aくんは、話をする分には流暢で問題がないのですが、バランスの取れた字を書くことがとても苦手でした。ですので、「人前で字を書きたくない」という「Aくんなりの理由」があったわけです。それをストレートにスタッフに言うことができなかったために、乱暴な言葉や仕草になってしまったのです。もちろん、「仲よくなりたくない!!」なんて、まったく思っていません。
Bくんは実は、お母さんに注意される前から、「自分はインターネット依存ではないか?」と真剣に悩んでいたのです。「自分の脳はおかしくなってしまったのではないか?」「どうしたら治るのか?」といったことを、密かに家族以外の人に相談していました。
どちらも、弱味を見せるのが嫌で、自分なりに探究心を持って問題解決したいと思い行動しようとする、「男の子ならでは」の特徴が読みとれるエピソードなのです。

本書は、このような男の子たちの、発達段階に応じた特徴を、私が蓄積した脳科学や医学の正しい知識をベースにして理解することで、皆さまにできるだけ楽しい子育てを実現していただきたいと願って執筆しました。
「愛すべき男の子たち」をよりいっそう理解するための一助となれば幸いです。  (「はじめに」より)

【第1章】子どもの脳育てのキホンと「男の子脳」
男の子って、どうしてこうなの?
「男の子脳」は攻撃的~男性ホルモン・アンドロゲンの分泌~
「男の子脳」は脳梁が細く、複数のことを同時に進めるのが苦手
空間認知力に優れる「男の子脳」
「脳のはたらきのキホン」を知っておこう
からだの脳 おりこうさん脳 心の脳
バランスが大切
セロトニン神経を育てれば「ちゃんと自立できる脳」もうまく育つ

【第2章】男の子の脳育てのコツ
友だちとの仲間意識が強くなる「前思春期」
「おりこうさん脳」全開!
前思春期からでも、脳の育て直しはできる
「心の脳」が育ちはじめる
思春期は「第二の誕生」
思春期は「心の脳」が活発に育つ時期
不登校・いじめと脳の関係
自立の定義(1)周りの人に助けを求められる
自立の定義(2)経済の価値観がしっかり根づいている
自立の定義(3)ストレスを発散し、感情をコントロールできる

【第3章】思春期までの男の子の「ちゃんと自立できる脳」の育て方
〈しつけ編〉朝、「おはよう! おなかすいた!」と起きられるような毎日を
〈しつけ編〉友だちとのかかわり方(1)~かわいい男の子には旅をさせよう~
〈しつけ編〉友だちとのかかわり方(2)~よいところを引き出す会話を心がけよう~
〈しつけ編〉お手伝い(1)~料理のお手伝いで同時処理能力を育てよう~
〈しつけ編〉お手伝い(2)~お手伝いを頼むときは、わかりやすく~
〈しつけ編〉お手伝い(3)~子どもが「しやすい」お手伝いを頼もう~
〈しつけ編〉ゲーム機とのつき合い方(1)~ルールを決める~
〈しつけ編〉ゲーム機とのつき合い方(2)~終わったあと、内容について会話する~
〈しつけ編〉お片づけ~共有スペースはきれいに~
〈学習編〉「勉強しなさい」は言うだけムダ
〈学習編〉好きな教科や得意な教科を伸ばそう
〈学習編〉「国語脳」と「理系脳」の育て方
〈かかわり編〉「ネガティブ」を「ポジティブ」に変換していこう
〈かかわり編〉トラブルへの対処法
〈かかわり編〉「心配」を減らし、「信頼」を増やしていこう

【第4章】思春期の男の子の「ちゃんと自立できる脳」の育て方
〈しつけ編〉よい睡眠を確保し、セロトニンを活発に
〈しつけ編〉スマホやパソコンの利用時間は、ルールを決める
〈しつけ編〉朝ごはんをしっかり食べ、学力・体力をアップ!
〈かかわり編〉どんなことがあってもブレない軸を持つ
〈かかわり編〉アメとムチを使い分ける
〈かかわり編〉子どもが興味を持っていることに関心を持つ
〈かかわり編〉子どもの挑戦を全面的に応援する
〈かかわり編〉子どもの友だちの悪口を言わない
〈かかわり編〉何を言っても「別に……」と無関心→態度を叱らずその場を収める
〈かかわり編〉子どもじみた行動が変わらない→叱らず、見守る
〈かかわり編〉「うるせえ!」と口答え。時に家の壁を蹴る→いちいち反戦しない
〈かかわり編〉男同志でつるむ→1歩引いて様子を見守る
〈かかわり編〉部屋にエッチな雑誌が→見て見ぬふりをする。知らんふりをする
〈かかわり編〉好きな女の子ができる→その子のいいところを見つけて伝える
〈かかわり編〉子ども扱いする言葉はNG
〈学習編〉偏差値に振り回されない脳育てを
〈学習編〉「成功する受験」には、家事がおすすめ

【第5章】思春期以降の男の子の「ちゃんと自立できる脳」の育て方
思春期以降は母親を敬い、“守るべき立場”と理解させる
子どもの幸せは、大人の笑顔から
イライラや怒りの感情を上手にコントロールしよう
「ストレスコーピング」の発想を知っておこう