こころ相談室

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飽きっぽい性格
 こんにちは。初めて相談します。私は今28歳の独身女性です。最近2年間勤めた会社を首になり無職になってしまいました。再就職をしたいと思っているのですが、会社を首になったのも私自身の性格に問題があるのだということを最近感じてきました。

 なんでも飽きっぽい性格で今まで自分流に生きてきました。会社でも面倒な事があると適当にやってしまっています。多分誰かに使われるのがいやなのだと思います。だからといって自分で会社をやっていく勇気もないので、またどこかの会社で働かなくてはいけないと思うと、この飽きっぽく、自分流な性格をなんとかするしかないのだと思います。

 英語が好きで留学をしていてアメリカの四年制の大学を卒業した事があるので、自分の好きな事には目標を持って突き進めると思うのですが、仕事となるとすぐいやになって楽な道に進みたくなります。根性がないのではないと思いますが、こんな飽きっぽい性格をどうしたら直すことができるのでしょうか?すみません。わがままな質問で。こんな自分がいやでしょうがなくて、最近寝れません。アドバイスをください。
(28歳、女性、 無職)

回 答
 学校の勉強が嫌いな子どもでも、ゲームや昆虫とか車とかアイドルのこととかはよく知っていたりしますよね。このように、意欲というのは興味や関心とよく結びついているものです。

 あなたにしても「自分が好きなことなどは目標を持って突き進める」と言っていますね。ですから、手っ取り早い解決策は、「仕事」と「好きなこと」を合体させてしまうことでしょう。そうすれば、仕事にも意欲を持って取り組めるし、長続きするかもしれません。次に仕事を選ぶときには、自分の「好きなこと」に沿うようなものにしてみましょう。

 しかしながら、「好きなこと」を本業にするというのは、けっこう図々しいことであって、それができるのごく一部の限られた人です。「好きなこと」が特別見つからないなんて人も多いですしね。ほとんどの人はさほど好きでもない(なかった)ことを仕事としていると思います。

 では、なぜそれでも長続きするのかというと、ひとつには仕事に対する意識の問題があると思います。ここがあなたが自分の問題だと感じている点ですね。多くの人は、多少嫌なことでも「これは仕事だから」とか「生活のため」とか割り切っていると思いますが、あなたはそこが割り切れないのかもしれません。

 そこを割り切るというのは、性格の問題ではなくて、第一にはこれを失うと生活が成り立たなくなるという意識の強さでしょう。ある程度追い込まれた状況にいれば、誰でも我慢強くなるものです。つまり必要上そうなるわけですね。

 あなたは「根性がない」わけでもなく「飽きっぽい」わけでもありません。これまであまり追い込まれていなかっただけのことではないかと思います。「背水の陣」という言葉をご存じでしょうか。あるいは「ハングリー精神」とか。今よりも少し自分を追い込むことができれば次はきっと違ってきますよ。

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