こころ相談室

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毎日毎日小言ばばぁのように注意ばっかりしています
学校の教員をしています。転勤してきたばかりで、今の生徒のだらけた姿勢ややる気のなさ、不真面目さがとても目につき、毎日毎日小言ばばぁのように注意ばっかりしています。もっと寛容にならなくてはならないのか?と思いながらも、どうしても気になり、最近は生徒もだんだんと離れ、私には世間話もしてこないような感じがします。

こんな自分に自信がなく、いつもこれでいいのか?私の話し方に魅力がないのか?気にしすぎか?最後には自分の人間的な魅力の欠如が原因で、この仕事がむいていない、自分は教員をできる性格ではない、などと考えてしまいます。笑顔もなく、同僚の先生とも話をせず、もんもんと考え込んでしまいます。

クラスをどうにかしたいと思う一方、もうどうでもいいや、と思ったり。自分のやっていることに確信もなく、常に自己否定をしてしまいます。
 
(28歳・女性・中学校教員)

回 答
 実は、私は若いころは、人の欠点とか悪いところばかりが目につくほうでした。ものごとを何でも批判的に見ていたんですね。でも気にはなるけど、人は人だからと無関心を装うことができました。私と違ってあなたは教師ですから、無関心でいるわけにはいかないわけですね。だから小うるさくなってしまうのもしかたありません。

 教師と生徒との関係にかかわらず、相手の悪いところ、嫌なところが見えてばかりだと、その関係は良いわけがありません。相手の良いところが見えるようになれば、たぶんあなたの悩みはほぼ解決するでしょう。見えないのであれば、無理にでも見る必要もあるでしょう。なぜなら、それが仕事だからです。しかし、いくら仕事だからといっても、難しいことは難しいですね。ここでは二つのポイントを挙げましょう。ヒントになるといいですが。

 まず最初に考えることは、自分自身の不満についてです。教育とか援助をする仕事というのは、余裕がないとできません。まずは自分の幸せ、少なくともそんなに悪いことはないなという感覚、自分はこれでオーケーだという感覚を持てるようになるといいですね。余った力で人の世話をするのが、こういった仕事の基本だと思います。自分自身がイライラしていると、他の人にそれをぶつけてしまうのが当たり前ですから。

 次には、相手の良いところを見つける前に、まず相手のことを知ることです。転勤したばかりですから、知らないことだらけでしょう? 生徒にしても、ほかの教師のことにしても。相手を知らなければ好きにはなれない。これも人間関係の原則ですね。勉強だって何だってそうです。知らないから興味を持てないし、好きにもなれないという部分も大きいのです。

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