恋愛相談室

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身体的障害は恋愛の妨げになるの?!
 私は幼いころの病気の後遺症で足(左足)に軽い障害が残ってしまいました。今まで女性と付き合ったことはありません。

 しかしわたしももう30代前半です。恋をして近い将来結婚したいと思っています。私自身が行動しないと何の前進もないので文通サークルに入ったり、実際のサークルにも出かけました。性格がやや内気でおとなしいので、もっと積極的にならないと……とは思いますが、文通でも足の障害のことを告白したとたん、文通が自然消滅してしまうこともしばしば。今は健常の方と同時に軽度な身障の方もさがしています。ただ先々のことを考えると健常者がいいかなと思ってます。最近、親ともその話題がのぼります。

 恋愛や結婚にはバリアフリーはないのでしょうか?

 ぜひご意見、アドバイスを聞かせていただけませんでしょうか?

(32歳・男性・会社員)

回 答
 あなたの足の具合がどんなものであるのか、詳しく書いていなかったので私にはわかりません。
 ですから、私の恩師の一人である徳留敏徳先生の話をすることにします。

 徳留先生は、私が教師としてはじめて赴任した高校で出会った先生です。徳留先生も、あなたと同様、足に障害を持つ人でした。幼い頃の病気が元で成人してからも片方の足が麻痺したままだったそうです。

 しかし、先生はいつも快活に片足を引きずる独特のスタイルで学校の廊下を、階段を歩き、駆け上がっていらっしゃいました。ときには、生徒と、校庭でバスケ、バレーボールに興じることもありました。

 生徒たちに対する暖かい対応、授業内容、何をしても、先生は片足のハンディーなど、誰にも思わせないほどの働きをしていらっしゃいました。

 同じ頃、私の母は「大腿骨骨頭壊死」という病で、大腿骨の上の部分に鉄の塊を入れる手術を二回もしたのですが、それがうまくゆかず、歩行も困難に陥り……でも、母は一人で頑張るといい続け……

 私は先生に相談したことがあります。娘としてどうしてあげたらいいのかと……。

 そのとき、先生はこう言いました。「本当に助けが欲しいときは言うんじゃないのかな」

 ……ごめんなさい。ちょっと話がズレましたね。

 あなたに大切なのは、徳留先生のように自分に自信を持つことじゃないのかな。

 先生にしても、おそらくものすごいコンプレックスと戦い続けてきた人生だったと思います。でも、先生は教師として懸命に生き、彼のすべてを受け入れてくる女性と巡り逢い、幸せになることができたのだと思います。

 あなたにも、もちろんチャンスはたくさんあるはずです。

 「本当の助け」を言える間柄になれる彼女。今、いないのなら探してみましょう。

 誠実に生きていれば。あなたを見ている人は必ずいるはずです。

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