人名事典

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稲垣 武

(いながき・たけし)
昭和9年(1934)年、埼玉県生まれ。京都大学文学部西洋史学科卒業後、昭和35年に朝日新聞社入社。地方支局、大阪本社整理部を経て、昭和47年、『週刊朝日』副編集長、出版プロジェクト室幹事、調査研究室主任研究員を経て、平成元年、退社。その後、フリージャーナリストとして活躍。『「悪魔祓い」の戦後史――進歩的文化人の言論と責任』で、戦後言論をミスリードした進歩的文化人の発言の数々を徹底的に検証し、その思考の歪みがなぜ生じたかの真因を解明した業績によって、第3回山本七平賞を受賞。他に『怒りを抑えし者――評伝・山本七平』『北朝鮮に憑かれた人々――政治家、文化人、メディアは何を語ったか』(以上、PHP研究所)、『朝日新聞血風録』(文春文庫)、『このヒジョーシキが日本を滅ぼす』(恒文社21)、『新聞・テレビはどこまで病んでいるか』(小学館文庫)等、著書多数。平成22年、逝去。
(データ作成:2015年)