人名事典

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マイク・モチヅキ

 一九五○年米国テキサス州出身。ブラウン大学政治学科卒。ハーバード大学政治学博士課程修了。東京大学に留学、ランド研究所アジア太平洋政策部長、南カリフォルニア大学国際関係学部準教授などを経て、ブルッキングス研究所主任研究員。

 クリントン政権の対日政策のブレーンの一人。金沢市生れの知日派。九五年、沖縄における米軍兵力を徹底分析し、『世界』(96年4月号)で、「沖縄から米海兵隊を削減、撤退すべきだ」と提案して物議を醸した。米本土からの空輸で対応が可能なことに加え、撤退の選択が日米同盟体制の長期的強化につながると主張している。ただ、その前提は、日本政府が集団的自衛権に関する憲法解釈を見直し、地域紛争に際しては米国とともに積極的な役割を果すことだとした点で、実現性がまったくないといわれても仕方がない?

 論文に「日米安保を強化する道」(『世界週報』96年2月6日号)、「日本は本当に変わるのか」(『中央公論』94年11月号)ほか。

(データ作成:1997年)