人名事典

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内館牧子

(うちだて・まきこ)
 一九四八年秋田県生れ。武蔵野美術大学デザイン科卒。

 十三年間のOL生活を経て、八八年、映画『BU・SU』で脚本家デビュー。OL時代以来、研鑽を積むこと十年にして栄冠を掴んだ。以後、NHK連続テレビ小説『ひらり』(橋田寿賀子賞)をはじめ、テレビドラマを中心に活躍。恋する女性の心理を描くと当代随一ともいわれ、数々のトレンディードラマでヒットを飛ばしたほか、中年既婚女性の恋を描いた『妻の恋』では、「恋をすると家族に優しくなれる。妻の恋は必要悪」といった台詞を主人公の女性に語らせ話題を呼んだ。九七年にはNHK大河ドラマ『毛利元就』に挑む。老若男女を問わず明るく活気あふれた登場人物の多い内館脚本は、ひたむきさを再び求めはじめた時代に映える。

 著書に『BU・SU』(講談社、96年)、『義務と演技』(幻冬舎、95年)など。

(データ作成:1997年)