人名事典
吉田康彦(よしだ・やすひこ) |
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一九三六年東京都生れ。東京大学文学部卒。NHK入局、ジュネーブ支局長、国際局報道部次長。その後国連に移り、上級広報官、国際原子力機関(IAEA)広報部長を務めたのち埼玉大学教授(教養学部教授)。 国連官僚としての経験を踏まえ、日本人に「巧言令色・美辞麗句」をすすめる。不言実行は損であり、国際社会ではたえず自分の意思を相手に伝えることが大切というのがその理由。 『THISIS読売』(96年4月号)では、「核廃絶の実現性はまったくない」と端的に指摘したうえで、「核との共存は避けられない」と論じて、適正な管理の必要性を訴える。 著書『国際機関で働こう』(中央経済社、96年)、『病める国連』(文藝春秋、95年)、『国連広報官』(中央公論社、91年)。 |
(データ作成:1998年) |