人名事典

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小室直樹

(こむろ・なおき)
 一九三二年東京都生れ。京都大学理学部卒業後、大阪大学、東京大学の大学院に学び、ミシガン大学、ハーバード大学に留学する。その後、東京大学講師を経て、現在、在野の学者として執筆活動をつづける。

 経済学、社会学、人類学、政治学など当代一流の学問を吸収し、独自の「小室学」の視点から、日本および世界について論じる。田中角栄元首相逮捕の際、敢然と田中を弁護。韓国について歯に衣を着せぬ激しい批判論を展開。十二年も前にソ連の崩壊を予測し的中させる。「小室さんには、一見矛盾したふたつの面がある。一つはまことに正統的な、学者・研究者という側面。もう一つは、わかりやすく、かつ大胆に語る警世家としての側面」(橋爪大三郎)。虚心坦懐に氏の語ることに耳を傾ければ、多くの示唆が得られる。

 著書に『ソビエト帝国の崩壊』(光文社、80年)、『大東亜戦争ここに甦る』(クレスト社、95年)がある。

(データ作成:1997年)