人名事典

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川村亨夫

(かわむら・ゆきお)
 一九五一年福岡県生れ。慶應義塾大学法学部卒。住友銀行に勤務したあと、ハーバード大学大学院などで国際法務などを専攻。国連ニューヨーク本部入りし、国連事務総長室法務担当官。

 国連の法律問題を一手に引き受ける法務局総合法律政策部の二十五人の弁護士の一人。ガリ国連事務総長を支えるスタッフでもあり、国際問題の機微にわたる情報が集中する立場にある。これからの日本のカントリーリスクの最大の懸念は「南北統一後の朝鮮が日本に厳しく対応すること」(『国連発 ニッポン改造論』)と率直に指摘。ただ、国連憲章で「敵国」とされる日本に、受け身の姿勢を脱し「世界になくてはならない国」をめざせ、とは矛盾(?)。

 著書『日本人の知らない国連』(ダイヤモンド社、95年)、『国連ロイヤーの国際感覚』(東京リーガルマインド、94年)、『国連発 ニッポン改造論』(ダイヤモンド社、93年)。

(データ作成:1997年)