人名事典

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平木啓一

(ひらき・けいいち)
1942年(昭和17年)愛知県蒲郡市に生まれる。1965年に慶應義塾大学法学部政治学科を卒業したが、在学中より世界のコインに興味を持ち、研究を開始した。大学卒業の年にはすでに専門誌『ボナンザ』に《世界の大型銀貨入門》を連載、これは2年近くにわたった。コインに関する著書が多数あり、1973年あたりから研究を再開した。特定の専門分野を深く研究するスペシャリストが多い中で、世界でも有数のゼネラリストとして知られ、ギリシア・ローマの古代コインから近代に至るまで広い範囲をカヴァーしている。1973年以降は(株)ジェミニの代表取締役を6年にわたって務め、その後は欧米、東南アジア、アフリカ等において各種調査活動に従事した。80年代前半は外資系企業に勤務し、1986年から作家活動に入る。柘植久慶(つげ・ひさよし)のペンネームで25年にわたり、270作以上の作品を書いた。

代表作は『常勝将軍・立見尚文』(上・下)(PHP研究所)『アレトゥサの伝説』『五枚の金貨』『前進か死か』(以上、中央公論新社)がある。

(データ作成:2012年)