人名事典

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広瀬 隆

(ひろせ・たかし)
 一九四三年東京都生れ。早稲田大学理工学部卒。医学書翻訳家などを経て、現在、評論家。

 反原発を主張する著作活動や運動に活躍。八七年の『危険な話』(八月書館、87年)は大ベストセラーとなる。原子物理学の知識に疑義を呈する反論もあったが、主婦層に多くの支持者を獲得し、原発と聞けば忌み嫌う「ヒロセタカシ現象」を巻き起した。

  『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』(文藝春秋、83年)では、ネバダ州の核実験とハリウッド・スターのガン死亡率が高いことを結びつけ、読者に衝撃を与えた。

 その後も膨大な資料を渉猟して、意外な結びつきを見出す手法によって作品を書きつづけている。

 著書に『東京に原発を!』(JICC出版局、82年)、『赤い楯/ロスチャイルド家の謎』(集英社、91年)ほか。

(データ作成:1997年)