人名事典

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曽根泰教

(そね・やすのり)
 一九四八年神奈川県生れ。慶應義塾大学法学部卒。専攻は現代政治学、政策過程論。

 青天の霹靂のごとく村山政権が成立した直後、この政権は長続きすると予測して注目される。また九五年の秋に、村山政権はそろそろ限界にきていると指摘した二カ月後、村山首相は辞任した。ボーダレス時代の日本政治を独自の観点で読み解く。村山政権が長続きすると予測した理由は、衆議院での議席数が多く対立を生みそうな決定はする気がないこと、選挙を先延ばしすることで野党を干し上げることができることなどを挙げたが、最大のポイントは反・小沢で固まり、政権を維持するためにできた政権であったことだったという。氏は、ここに流動化の兆しをみる。鋭いジャーナリスティック感覚のある政治学者。

 著書に『大政変』(共著、東洋経済新報社、94年)がある。

(データ作成:1997年)