人名事典

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泉 清隆

(いずみ・きよたか)
1970年9月、長崎県に生まれる。1999年2月結婚。2001年1月左手の指に力が入りにくくなっていることに気づく。2001年5月長男誕生。2002年5月長男の1歳の誕生日を病院で迎え、その時、神経難病の1つであるALS(筋萎縮性側索硬化症)の告知と、「医学的には、発病から4年、人工呼吸器などの延命措置をしても8年の命である」という説明を受ける。2003年6月大いに悩みながらも、「僕がいなくなった後に母ひとり子ひとりではさびしいかも…」と思い、長女と出会うことを選ぶ。可愛い娘を前にしてからは、娘の結婚式で「あなたに会えて良かった」と伝えることが、最大の目標となる。2006年6月手足がほとんど動かなくなり、声も聞きとりにくくなってしまったことから休職し、自宅療養を始める。2008年3月発病から8年目の春を人工呼吸器を着けることなく迎える。泉氏が文章を手掛けた絵本『優しさの魔法』が「NPO法人キッズエクスプレス21」主催の「第9回創作童話・絵本・デジタル絵本コンテスト」に入選。病気のために子どもたちの世話が何もできずに、「こんなの父親失格だ」と思っていたところ、子どもたちが日に日にやさしくなっていることに気づき、それが絵本を書くきっかけとなった。
(データ作成:2008年)