人名事典

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海江田万里

(かいえだ・ばんり)
 一九四九年東京都生れ。慶應義塾大学法学部卒。野末陳平氏の秘書を務め、その後独立。金融評論家として活躍。九三年に日本新党から衆議院に立候補、当選。

 野末陳平氏の秘書時代から税制や金融に詳しく、独立後も金融のエキスパートとしてテレビ・雑誌で活躍。明快な語り口でファンを掴んだ。その評論家ぶりが、都市の婦人層の強い支持を得て衆議院議員となる。日本新党解党に際しては、細川護煕氏と訣別、市民党派を結成した。東京選出の政治家として、相続税を「都心部の住民にとっては『追い出し税』である」と厳しく批判するなど税制改革の必要性を訴えている。八月の鳩山新党結成の呼びかけに対して、「新党誕生は私の思いに合致する形でいよいよ具体化しつつある」と参加の意向を明らかにした。

 著書に『「生活充実国」宣言』(講談社、94年)などがある。

(データ作成:1997年)