人名事典

>> 検索トップへ

船田 元

(ふなだ・はじめ)
 一九五三年栃木県生れ。慶應義塾大学卒。同大大学院を経て、衆議院議員。九六年九月新進党を離党。

 現在、第三極の政治勢力を結集できる新党構想をかかげる中心人物の一人。「小沢流」とは異なる「新保守主義」を標榜する。氏自らの新党のビジョンと日本の未来像を提示した(「私の『新保守』宣言」、『文藝春秋』95年9月号)。氏の考える「新党の政治理念」とは「自律的市民国家」の創設だとして、日本人はこれまでのもたれ合いから脱して、国民一人ひとりが自分の価値で生きると同時に、自己責任をもたねばならないという。新味には欠けるものの、象徴的にボランティア活動の重要性を説き、それが保守とリベラルの架け橋になることを望む(『Voice』96年9月号)。船田氏が政界のキーマンの一人であることに変りはない。

 著書に『日本をよくする本』(講談社、95年)がある。

(データ作成:1997年)