人名事典

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馳 星周

(はせ・せいしゅう)
 1965年2月北海道生まれ。横浜国立大学文理学部卒業。出版社勤務を経てフリーになる。『本の雑誌』などで坂東齢人のペンネームで書評家として活躍しながら、96年、新宿を舞台にした『不夜城』(角川書店)で第18回吉川英治文学新人賞を受賞、作家として衝撃的なデビューを飾る。その後、『鎮魂歌─不夜城・─』(角川書店)で第51回日本推理作家協会賞を受賞。その他著書に台湾のプロ野球界といかさま野球に墜ちていく男を描いた『夜光虫』(角川書店)、日系ブラジル人を主人公に据えた『漂流街』(徳間書店)がある。

 多くのランキングでベストワンに選ばれた『不夜城』は98年、金城武主演で映画化され、これまた注目された。全く救いのない、悲惨な暗黒小説の旗手として注目を浴びている。これからもおそらく、そういう小説を書き続けていくことだろう。

(データ作成:1999年)