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Voice 2017年8月号
今月号の読みどころ
安倍政権は支持率低下を内閣改造によって乗り切ろうとしている。だが、政局と政策は別物である。日本を巻き込む北朝鮮の脅威は消えていない。この危機を、いったいどの国会議員が議論しているというのか。「森友・加計問題はフェイクニュース」(髙橋洋一先生)であり、空費した時間は戻ってこない。8月号の総力特集は、安倍政権が棚上げにしてきた問題を問う。宮家邦彦先生は、古い勢力均衡(バランス・オブ・パワー)論に代わる新しい概念として、力の「充満と空白」概念を提唱。日本の積極的関与を促す。経済政策は竹中平蔵先生が「王道政策論に回帰せよ」と説く一方で、海の向こうでは友邦国の台湾がパナマから断交を受け、孤立の果てに中国に併呑される危機を抱えている。福島香織先生の台湾論、山田吉彦先生の「マラッカ海峡がアジアの生命線」との論考を読めば、一連の黒幕が中国であることが見えてくる。特集は「米英の戦争責任」。「ルーズベルト、チャーチルがいなければ」日本は第二次世界大戦に巻き込まれずに済んだのでは、との刺激的な対談を中西輝政先生、渡辺惣樹先生が繰り広げる。ケント・ギルバート先生の国史論も必読の内容。
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今月号の目次
巻頭インタビュー 言論封殺の恐ろしさ |
百田尚樹 |
18p |
総力特集:どうする!安倍政権
東アジアの「勝ち組」に残れるか |
宮家邦彦 |
42p |
王道政策論に回帰せよ |
竹中平蔵 |
50p |
森友・加計問題はフェイクニュース |
高橋洋一 |
58p |
日本が台湾の「孤立化」を防ぐ |
福島香織 |
66p |
マラッカ海峡がアジアの生命線 |
山田吉彦 |
74p |
特集:米英の戦争責任
ルーズベルト、チャーチルがいなければ 第二大戦勃発の真因 |
中西輝政/渡辺惣樹 |
82p |
GHQに奪われた国史と神話 |
ケント・ギルバート |
96p |
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凍結された中国不動産市場 |
石 平 |
104p |
原始に後退する韓国経済 |
櫻井よしこ/洪ヒョン |
112p |
慰安婦合意破棄は避けられない |
シンシアリー |
122p |
中国「五大戦区」の秘密 |
兵頭二十八 |
130p |
米中熱戦、日本の選択 |
藤井厳喜 |
136p |
北朝鮮との「正しい戦争」を支持せよ |
野口裕之 |
144p |
蜷川幸雄の遺言 |
藤原竜也 |
152p |
ワインに込めた復興の願い |
毛利親房 |
184p |
憲法改正は大阪がモデル |
松井一郎 |
160p |
著者に聞く 『劇場』人生の苦しい時期を描く |
又吉直樹 |
238p |
プリンス〈第14回〉 第三章 混迷(3) |
真山 仁 |
208p |
一律的な労働時間削減では意味がない |
青野慶久 |
193p |
「挑戦するDNA」が都市を変える |
編集部 |
168p |
酒とたばこは心の安らぎ |
山本 博 |
200p |
人間本然主義の視点 |
松下幸之助 |
243p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 四角い「ハチの巣」~その一~ |
渡辺惣樹 |
34p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 神学論争を越えた改憲を |
三浦瑠麗 |
36p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 性的なものへの過剰規制 |
開沼 博 |
38p |
西南、南西、テレビ風(10) 「海の映画館」からの招待状 |
結城豊弘 |
40p |
しぶといやつ〈第19回〉 第五章 多士済々(3) |
幸田真音 |
219p |
覚醒するクラシック〈第49回〉 後期弦楽四重奏曲 |
百田尚樹 |
229p |
巻頭言〈第32回〉 政治嫌い |
養老孟司 |
15p |
私日記〈第211回〉 歴史的な些事 |
曽野綾子 |
26p |
友(アート)を訪ねて〈41〉 植田正治 |
文/原田マハ |
6p |
凛たる女性〈80〉 御園井裕子 |
撮影/遠藤 宏 |
9p |
Keyフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
|
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
234p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
235p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
236p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。