歴史街道
発売日
2015年9月5日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2015年10月号

今月号の読みどころ

「智謀は七日の後れあり」。かの上杉謙信が、智謀の面で自分は後れをとっていると認めたのが、真田幸隆でした。信州の真田氏といえば、一般に知られているのは智将・真田信繁(幸村)です。しかし信繁の活躍は、祖父・幸隆、父・昌幸の存在なしにはあり得ませんでした。一度は流浪の身になりながら、仇敵・武田氏に仕えることで旧領を回復、外様ながら重臣として信玄から篤く信頼された幸隆。幼少より信玄の側近くに仕え、名将の軍略用兵術を学び、主家滅亡後は大勢力に囲まれながら、したたかな戦略眼で所領を死守、精強徳川軍を撃退して独立大名に至った昌幸。二人の生き方から、鬼神をも欺く真田の智謀の真髄に迫ります。来年の大河ドラマ「真田丸」の背景がわかり、予習として最適の特集です。

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今月号の目次
真田教育
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい vol.105
桜井美南
7p
総力特集 真田幸隆と昌幸 「智謀」で戦国に挑んだ父子
総論
戦わずして勝つ調略、独立への軍略…父子に見る「真田の流儀」とは
平山 優
14p
特別インタビュー
「真田太平記」の幸村から「真田丸」の昌幸へ…来年の大河への思い
草刈正雄
20p
ビジュアル1
一目でわかる! 幸隆・昌幸の転機

22p
ビジュアル2
主家、仇敵、恩人…真田家と関わる人々

24p
ビジュアル3
信濃・上野に翻る六文銭の旗

26p
「道」と「水」と「修験者」…智謀を育んだ真田の地、三つのキーワード
山田順子
28p
コラム1
各地の情報をもたらした歩き巫女

33p
「良薬を求められよ」本領を奪われた流浪の敗将、仇敵武田のもとへ
清水 昇
34p
年表・智略を武器に…父子の軌跡

39p
「我らのみで落とす!」信玄を驚嘆させた砥石攻略、さらに吾妻を制す
海道龍一朗
40p
コラム2
「砥石崩れ」の悪夢を払拭した手腕

45p
智将、勇将、忍び…父子を支えた男たち

46p
長篠の悪夢…兄の死で真田家に復した「小信玄」、斜陽の主家で気を吐く
江宮隆之
48p
コラム3
百足衆、侍大将…信玄に重用された二男・昌輝

53p
「勢いが肝心よ」北条を脅かし、徳川に築城させ、上杉が後ろ盾の強かさ
橋場日月
54p
コラム4
真田生き残りの陰の立役者

59p
ビジュアル4
独立へ! 昌幸の鬼謀、群雄を手玉に取る

60p
「父祖伝来の地は渡さぬ!」獰猛徳川勢を震え上がらせた上田合戦の策略
工藤章興
62p
真田一族の故郷を訪ねて・真田MAP

68p
真田一族の故郷を訪ねて・上田市街MAP

70p



歴史街道インフォメーション

72p
高野山開創1200年
写経、瞑想、精進料理… 宿坊に一泊、自分と向き合う旅
藻上 釉
78p
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で
第19回 丸橋忠弥、磔刑
文・絵 堀口茉純
84p
「若松」と「鶴ヶ城」を命名した武将
不遇の逸材・蒲生氏郷と会津
楠戸義昭
89p
キャッチャーはスパイだった 「大リーガー」モー・バーグの謎
第1回 試合を欠場し、東京を撮影した選手
吉田一彦
94p
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇
第29回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
唐澤太輔

114p
特別企画 神武天皇と橿原神宮
「日本の原点」を再確認できる場所
河合 敦
115p
神武天皇二千六百年大祭とともに、橿原で感じたい「日本の原点」

120p



建設開始より150年
横須賀製鉄所と小栗上野介 日本の近代化の原点とは
村上泰賢
125p
歴史街道脇本陣

131p
歴史街道・ロマンへの扉
伊勢・倭姫宮
林 宏樹
134p
文人がこよなく愛した味と店
第8回 赤坂 津つ井・マルセイユ鍋 獅子文六
木内 昇
136p
四国百景
第9回 松山城 漱石と子規ゆかりの地
写真・文 藤田 建
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。