歴史街道
発売日
2015年11月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2015年12月号

今月号の読みどころ

昭和20年(1945)8月15日、玉音放送。「戦争は終わった」と誰もが思いました。ところが…。8月17日夜、千島列島北東端の島・占守(しゅむしゅ)島で新たな戦いが勃発します。ソ連軍の侵攻でした。日ソ中立条約を一方的に破ったソ連は、満洲、樺太に雪崩れ込み、さらに日本が戦争を止めたにもかかわらず、千島列島に襲いかかってきました。その狙いは北海道領有にあり、日本は分断の危機に直面したのです。この時、敢然と起ったのが、北方を守る陸海軍将兵でした。「断乎反撃、上陸軍を粉砕せよ」。戦車第十一連隊「士魂部隊」をはじめとする男たちは、帰郷し家族と再会する夢を措いて、無法なる敵に挑みました。死闘を演じた男たちの思いを探ります。
第二特集は「古代史最前線」です

公式サイト
今月号の目次
百五十年前の大和守のバカヤロー
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.107
波瑠
7p
総力特集 1945占守島の真実
総論
敵の無法に敢然として起つ! 日本を分断から救った男たちの誇り
早坂 隆
16p
ビジュアル1
不法侵攻を迎え撃った占守島の備え

24p
北方の歴史とは? 千島、樺太の変遷がわかる六つのターニングポイント
河合 敦
26p
満洲、樺太、千島…ソ連軍の不法侵攻と、迎え撃つ日本軍の作戦 【前編】
中山隆志
30p
「池田連隊はこれより敵中に突入せんとす」
戦車第十一連隊、鬼哭の死闘 
大野 芳

【前編】
八月十七日夜、敵上陸急襲!

32p
【後編】
「攻撃、前進っ!」壮絶なる肉弾戦

37p
ビジュアル2
ソ連軍を水際に撃滅せよ! 「士魂部隊」の奮戦

42p
コラム
娘たちを守れ! 第九十一師団の計らい

45p
満洲、樺太、千島…ソ連軍の不法侵攻と、迎え撃つ日本軍の作戦 【後編】
中山隆志
46p
知られざる占守島国端崎の死闘
相原秀起
48p
ソ連軍侵攻を決めたヤルタ密約と、ポツダム宣言後のスターリンの焦り
吉田一彦
50p
年表・ソ連の無法と日本の抗戦

55p
【特別インタビュー】
「突撃ヲ敢行セントス」火炎瓶を手に、通信兵たちの覚悟 
白崎勇次郎
56p
【特別インタビュー】
「橋頭堡をぶっつぶせ!」隼三機の反復攻撃を見守って
岩瀬しげし(「禾」に「次」)
59p
【樺太秘話】
ソ連潜水艦が襲った、女性、子供、老人満載の疎開船三隻の悲劇
相原秀起
62p
【樺太秘話】
「私は残ります」最後まで職務を全うし、命を散らせた乙女たち
早坂 隆
65p
「信じないのなら『HARAKIRI』をする!」捨て身の停戦交渉の末に
長島 厚
68p
古代史最前線 六つの謎を解く最新説とは 足立倫行
邪馬台国はどこか ―畿内説優勢ではあるが…

78p
神武東征とは何か ―進む史実としての見直し

80p
出雲とヤマトの関係 ―出雲の国譲りは本当か?

82p
ビジュアル
海上から望む威容! 巨大前方後円墳の輝き

84p
『古事記』は偽書か ―稗田阿礼は実在しない?

86p
神功皇后は実在したか ―符合する皇后の存在

88p
聖徳太子はいなかった ―天皇の理想像の創出

90p
ここをチェック!
最前線を知るガイド

92p
読み物、連載ほか
真田信尹の諜報 「六文銭」を陰で支えた昌幸の弟

渡邊大門
116p
黒豚、きびなご、芋焼酎…
ばっかいじゃなか! 薩摩のおうちの定番料理
藻上 釉
136p



キャッチャーはスパイだった 「大リーガー」モー・バーグの謎
第3回 学業とメジャーリーグの両立
吉田一彦
94p
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇
第31回
海道龍一朗
100p
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で
第21回 千住酒合戦
文・絵 堀口茉純
120p
大自然と共に生きる アイヌの人々の暮らし


126p
歴史街道・ロマンへの扉
吉田寺
林 宏樹
134p
四国百景
第11回 丸亀城とその周辺 美しき「扇の勾配」の石垣
写真・文 藤田 建
141p



歴史街道インフォメーション

75p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
岩田温

114p
歴史街道脇本陣

131p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。