雑誌
歴史街道 2016年10月号
今月号の読みどころ
「わしは起つ。起って内府(家康)を討つ。これは上様と公儀(豊臣政権)を守るための、義の戦ぞ」「どうあっても起つというか…」。慶長5年(1600)7月、徳川家康打倒を掲げ、石田三成が挙兵、勝算は薄いと知りながら、大谷吉継は盟友に命を託すことを決断します。一方、三成挙兵の報せを受けた真田家では……。「内府殿にお味方することこそ義」「いや兄上、天下を窺う内府を認めるは、私の義にもとります」。家康か、三成かで意見の割れる信幸、信繁兄弟に父・昌幸が告げます。「わしは、わしの戦をする」。かくしてそれぞれの立場と思いに拠って、彼らは決戦に臨みました。関ケ原に臨んだ石田三成、大谷吉継、そして彼らに共鳴する真田信繁を軸に、信じるものに命運を賭した男たちを描きます。
公式サイト |
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関ケ原の不正義に学ぶ |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.117 |
大島優子 |
7p |
総力特集 関ケ原と真田信繁 信じるもののために
総論 何のために起つのか? それぞれの信じる「道義」を貫いた男たち |
童門冬二 |
14p |
特別インタビュー 「この人に味方してあげたい」と思わせる三成の愛すべき真っ直ぐさ |
山本耕史 |
20p |
ビジュアル1 決戦の朝、笹尾山より布陣を望む |
24p |
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ビジュアル2 なぜ戦ったのか? 関ケ原までの七つの転機 |
26p |
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特別インタビュー 友情のためにすべてを擲って起つ…そんな刑部の姿は男として痺れます |
片岡愛之助 |
28p |
三成はなぜ隠居した? 家康の上杉討伐の真意は? Q&A関ケ原前夜 |
小和田哲男 |
30p |
家康の監視は我らの務め…「直江状」で天下に問うた謙信以来の義とは |
橋場日月 |
34p |
コラム1 討伐軍諸将、それぞれの思い |
39p |
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「どうあっても起つのか」懊悩の末に吉継、至忠を貫く友に応える |
工藤章興 |
40p |
コラム2 主君のために…左近と石田家臣団 |
45p |
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それぞれの義に従え! 犬伏に集った真田父子、三者三様の道をゆく |
江宮隆之 |
46p |
コラム3 徳川方で戦った、もう一人の真田 |
51p |
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時こそ唯一絶対の有利…冴える昌幸の采配、信繁は秀忠本隊へ突撃す |
海道龍一朗 |
52p |
「殿下の言葉を試す」「生ある限り志を遂げん」決戦に臨んだ男たち |
近衛龍春 |
58p |
特別インタビュー 御屋形様の遺志を継ぐ…演じる中で気づいた昌幸が拠り所としたもの |
草刈正雄 |
66p |
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歴史街道インフォメーション |
72p |
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AKB48と学ぶ! 四十七都道府県 この偉人を知っている? 第三回 北海道・東北〈前編〉 |
河合敦×太田奈緒 |
78p |
心ひそかに…松下幸之助、ふるさと和歌山への想い |
坂本慎一 |
82p |
会津藩の矜持と誠意 松平容保はなぜ、京都守護職就任を決断したのか |
伊東成郎 |
87p |
ヨーロッパ大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実 第1回 一般市民を爆撃せよ |
吉田一彦 |
92p |
短期連載小説 関ケ原の丑三ツ 後篇 |
浅倉卓弥 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 月村了衛 |
114p |
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日本遺産認定の文化財 横須賀市の走水低砲台を訪ねて |
野内秀明 |
116p |
世界で出会った「日本人の魂」~取材紀行から~ 第2回 モンゴル |
早坂隆 |
122p |
長生きの秘訣は腸内細菌? メチニコフ博士、ヨーグルトの可能性に出会う |
126p |
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歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 岸和田市 |
林宏樹 |
134p |
しゃり、ふわっ! 谷中で見つけた「昔ながら」のかき氷 |
136p |
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安芸折々 第9回 とびしま海道 |
写真・文 松尾純 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。