歴史街道
発売日
2017年6月6日
税込価格
693円
(本体価格630円)
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歴史街道 2017年7月号

今月号の読みどころ

「7度主君を変えねば、武士とはいえぬ」。そう語ったと伝わるのが、戦国武将・藤堂高虎です。事実、高虎は幾度も主君を変えており、その姿は変節漢とも捉えられます。しかし、それは高虎が自分にとっての「武士道」を貫いたからに他なりませんでした。然るべきところで、自分の実力を発揮する――。それが高虎の信念であり、戦国乱世においては当然の価値観でした。だからこそ、高虎が最後に仕えた徳川家康は「国に大事があるときは、高虎を一番手とせよ」と全幅の信頼を寄せたのです。転職も当たり前となっている昨今、戦国乱世を強かに駆けた高虎の生きざまは、われわれに生きるヒントを与えてくれるに違いありません。そのほかの内容は、生誕150年特別企画「南方熊楠」、特別企画「10分でわかる『応仁の乱』」などです。

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今月号の目次
高虎双六
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.126
森川 葵
7p
特集 家康が最も信頼した戦国武将 藤堂高虎 真の「武士道」とは
総論 
「ただひたすら天下のために」主君を変えながら理想を追った男
安部龍太郎
14p
ビジュアル1 
年表でたどる激動の生涯

20p
ビジュアル2 
武功に彩られた藤堂高虎・戦いの軌跡

22p
秀長との出逢いが、荒くれ者の運命を変えた
木村忠啓
24p
名将李舜臣を退けた、水軍大将としての決断 ―文禄・慶長の役
荒山 徹
30p
敵将が怖れ、讃えた「勇者の率いる軍勢」 ―大坂夏の陣
江宮隆之
36p
コラム 
優秀な人材を集められた理由とは?

40p
藩のモデルケースを作り上げた“治者の哲学”
藤田達生
41p
その美学が、加藤清正をしのぐ数々の名城を生んだ
千田嘉博
46p
インタビュ―
経営のプロフェッショナルが分析! 高虎に見る「求められる人材」の条件
岩田松雄
51p



朝鮮で「聖者」と呼ばれた、知られざる日本人 ―重松髜修伝
田中秀雄
56p
特集 和歌山が生んだ、世界レベルの「知の巨人」 南方熊楠
日本人の可能性を示した「知の巨人」の生きざま
田村義也
62p
世界が驚いた論文を生んだ「至純な好奇心」
唐澤太輔
66p
規格外の魅力を表わす、三つのキーワードとは
谷脇幹雄
70p
旅コラム 熊楠が愛し、守った南紀を訪ねて

74p
特別企画 10分でわかる「応仁の乱」
始まった本当の原因は? なぜこんなに長引いたの?
Q&A これだけは知っておきたい六つのポイント
呉座勇一
84p
この時代がもっと楽しめる歴史小説ガイド
末國善己
92p



日本大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実
第三回 「超空の要塞」B-29の登場
吉田一彦
96p
年間購読のご案内

101p
「歴史街道」伝言板

102p
BOOKS・CINEMA

104p
この著者に注目!
吉見俊哉

106p
連載小説 果てなき図面 帝国ホテル建築物語
第7回 煉瓦の章
植松三十里
108p
世界で出会った「日本人の魂」~取材紀行から~
第11回 フィリピン
早坂 隆
118p
AKB48と学ぶ! 四十七都道府県 この偉人を知っている?
第12回 九州〈後編〉
河合敦×太田奈緒
122p
聖徳太子から吉田茂まで あの“失言”が日本史を変えた
中江克己
127p
歴史街道・ロマンへの扉
朝熊山
林 宏樹
134p
歴史街道脇本陣

131p
女子高生女優・北村優衣がゆく! 老舗の「味」と「歴史」を体験レポート
第4回 船橋屋

136p
次号予告!

140p
小笠原遥か
最終回 二つの祭り
写真・文 冨田マスオ
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。