歴史街道
発売日
2017年8月5日
税込価格
693円
(本体価格630円)
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歴史街道 2017年9月号

今月号の読みどころ

東西両軍15万が激突した「天下分け目の決戦」――。そう語られるのが、慶長5年(1600)の関ケ原の戦いです。この大戦(おおいくさ)に際して、両軍を率いた徳川家康と石田三成は言わずもがな、美濃関ケ原の戦場に臨んだ武将たちは誰しもが、自分の信じるものに従って出所進退を決めました。ある者は天下泰平のために。ある者は義を貫くために。あるいは、主君のために、武士の意地のために、家を守るために、友情に報いるために……。そこにあったのは、必ずしも「生き残る可能性の高い、勝ち馬に乗ろう」という姿勢ばかりではありませんでした。運命を分ける決戦にあたり、見事な決断、見事な振る舞いをした男たちの生き方、気概を描いた特集です。
その他の内容は、150年前、大政奉還が起きた時の各藩の動きを紹介した「江戸三百藩の明治維新」を特集2で取り上げています。

公式サイト
今月号の目次
日本人にとっての関ケ原合戦
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.128
岡田准一
7p
特集1 関ケ原 己が信じるもののために
総論
三成の想い、毛利の思惑、そして家康の土壇場力
葉室 麟
14p
ビジュアル1
東軍西軍全国マップ

20p
インタビュ―
彼らの「無念」を描くために、僕はメガホンを握った
原田眞人
22p
特別インタビュー
“新しいトレンド”を見極めていた男たちの闘い ◆小早川秀秋と大谷吉継
冲方 丁
24p
ビジュアル2
決戦当日の布陣図

30p
徳川の世を切り拓いた、命をかけた抜け駆け ◆井伊直政
近衛龍春
32p
調略は成るも、ただ一つの気がかりは父・如水 ◆黒田長政
髙橋直樹
36p
「横槍に屈せず」正道を歩んだ男が起こした奇跡 ◆宇喜多秀家
木下昌輝
40p
加藤清正・福島正則・加藤嘉明・片桐且元・糟屋武則・脇坂安治・平野長泰 賤ケ岳七本槍、それぞれの出処進退
嶋津義忠
45p
船上での邂逅…勇将二人が貫いた「武家の誉れ」 ◆島津義弘と立花宗茂
天野純希
48p
コラム1
[東軍]果敢に籠城した男たち

53p
その日、歴史が動き、「近代日本の礎」が築かれた
山内昌之
54p
コラム2
[西軍]動くに動けなかった男たち

59p
特別インタビュー
マーケティングのカリスマが分析! “関ケ原前夜”の今こそ、家康の「勝利の法則」に学べ
神田昌典
60p



徳川政権を支え、日本を救った「青い目のサムライ」
逸見道郎
67p
「忘れられた戦場」ペリリュー島を訪ねて
将口泰浩
72p
終戦二日前、九十九里のある駅での悲劇が伝えるもの
上島嘉郎
76p
特集2 大政奉還150年 江戸三百藩の明治維新
佐幕か倒幕か… 知られざる苦悩と決断、そして数奇な運命
楠戸義昭
82p
ビジュアルデータ 戊辰戦争での藩別石高「増減」ランキング

90p



日本大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実
第5回 B-29爆撃隊司令官の更迭
吉田一彦
94p
連載小説 果てなき図面 帝国ホテル建築物語
第9回 石と土の章
植松三十里
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
鹿島茂

114p
AKB48と学ぶ! 四十七都道府県 この偉人を知っている?
第14回 中部〈中編〉
河合 敦×太田奈緒
118p
年間購読のご案内

122p
宮部みゆき作品で味わう「江戸の町」
細谷正充
123p
近代史に触れる「東京洋館めぐり」
山本博文
128p
歴史街道脇本陣

133p
歴史街道・ロマンへの扉
山の辺の道
林 宏樹
136p
女子高生女優・北村優衣がゆく! 老舗の「味」と「歴史」を体験レポート
第6回 鹿乃子

138p
次号予告!

142p
廃線をたどる
第2回 神奈川編
写真・文 丸田祥三
143p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。