歴史街道
発売日
2017年7月6日
税込価格
693円
(本体価格630円)
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歴史街道 2017年8月号

今月号の読みどころ

太平洋戦争の、分水嶺――。そう語られるのが、75年前の昭和17年(1942)6月に起きた、ミッドウェー海戦です。前年の真珠湾攻撃以来、破竹の快進撃を続けた日本軍でしたが、戦力的には勝っていたこの戦いで惨敗を喫し、以降、敗戦への道を歩むこととなります。そんなミッドウェー海戦で、判断ミスを繰り返す連合艦隊の上層部に対して、意見具申を行なうなど奮闘したのが、第二航空戦隊司令官の山口多聞でした。海軍内で傑出した存在であった多聞は、最後の瞬間まで、あくまでも「勝つため」にベストを尽くしました。ミッドウェーの悲劇が起きた背景をふまえつつ、多聞の凄まじい闘いぶりを描いた特集です。そのほかの内容は、注目が集まっている「知っているようで知らない『戦国の忍び』」を第2特集で、特別企画では幕末に活躍した隻腕の剣士「伊庭八郎」を取り上げています。

公式サイト
今月号の目次
「山口多聞」改メ「山口毘沙門天」
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.127
ムロツヨシ
7p
山口多聞とミッドウェー海戦
総論 
「日米衝突の本質」から真の敗因に迫る
中西輝政
14p
ビジュアル1 
昭和17年6月、その時、日本は…

22p
ビジュアル2 
徹底解剖! イラストで見る空母飛龍

24p
即断即決と、稀有な闘志…アメリカ海軍が恐れた男
戸高一成
26p
ビジュアル3
 飛龍攻撃隊の航空機たち

31p
黙殺された必死の訴え、そして訪れた悪夢の光景
松田十刻
32p
コラム1
 「司令官も…」出撃する部下への言葉

37p
必ずや一矢報いる! 空母飛龍、最期の戦い
鈴木英治
38p
ビジュアル4 
「敵空母ヲ撃滅セントス」飛龍攻撃隊、最後の猛攻

44p
日米両軍の強み・弱みの比較から見えてくるものとは?
森 史朗
46p
コラム2 
意志が強くて大食漢、そして愛情深き男

51p
インタビュー1 
「経営のプロ」が大局的な視点で語る! 孤立の道を選んだとき、日本の敗戦は決まっていた
出口治明
52p
インタビュー2 
「現場力」の第一人者が分析! リーダーとしての魅力は「不完全性」にこそある
遠藤 功
57p
「自分の屍を踏み越えて…」山口司令官、最後の訓示
安元 堂
60p
ビジュアル5
全機発進! 海戦史に刻まれる反撃

64p



AKB48と学ぶ! 四十七都道府県 この偉人を知っている?
第13回 中部〈前編〉
河合 敦×太田奈緒
66p
知っているようで知らない「戦国の忍び」
諜報・火術・伏兵―― 戦の帰趨を決めた「異能の集団」
山田雄司
72p
比興なり百地 「天正伊賀の乱」異聞
谷津矢車
76p
ビジュアル 
これであなたも「忍び」気分!? 全国忍者屋敷ガイド

82p
インタビュー 
北条氏のために働き続けた「風魔」の魅力
宮本昌孝
84p



江戸時代=儒教的は大間違い!? 10分でわかる「日本人と儒教」
河野有理
88p
日本大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実
第4回 B-29、インドからの来襲
吉田一彦
94p
年間購読のご案内

99p
連載小説 果てなき図面 帝国ホテル建築物語
第8回 石と土の章
植松三十里
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
松岡圭祐

114p
世界で出会った「日本人の魂」~取材紀行から~
最終回 台湾
早坂 隆
116p
特別企画 伊庭八郎 ――隻腕の「ラストサムライ」
総論 
武士の時代の幕引きを彩った「遊撃隊」隊長
山村竜也
122p
ビジュアル 最後の「江戸侍」に魅せられて
岡田屋鉄蔵
126p
鬼神の如く――たとえ左腕を失おうとも
秋山香乃
128p



歴史街道脇本陣

133p
歴史街道・ロマンへの扉
宇治十帖古蹟
林 宏樹
136p
女子高生女優・北村優衣がゆく! 老舗の「味」と「歴史」を体験レポート
第5回 揚子江菜館

138p
次号予告!

142p
廃線をたどる
第1回 東京編
写真・文 丸田祥三
143p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。