編集部から [THE21 2008年5月号]

編集部・リレーコラム

日本の若者は働けど働けど……

 都心の大手町から郊外へ伸びる私鉄の車中。厳しい冬が去り、ようやく暖かい春が訪れたものの、ウイークエンドの終電でほろ酔いした、若いビジネスマンを見かけることが少なくなった。疲れて座席で眠っているか、もしくは本を読んでいるか、はたまた携帯でメールを打っているか。もちろん車内は、朝のラッシュ並みのすし詰め状態。年を追うごとに懸命に働いている若者が増えている実感がある。しかし日本の国民1人当たりのGDPは過去最低の世界第18位にまで転落したという。こんなに働いても世界では通用しないのか。多くの企業でベースアップもとどまったまま。いったい何が問題なのだろうか。スポーツ界では、次々と若いアスリートが世界に羽ばたくなかで、ビジネスの世界に目を転じると少し“うつ”な気分になる。若者向けのビジネス誌編集者として、なんとか突破口を見つけなければと身が引き締まる。(M.T)

千原ジュニアさんにお話をうかがうために、NHK『バッテリー』の撮影現場にお邪魔した。驚いたのは、石橋蓮司さんと千原さんが絡むシーンで、5分以上の長回しにも関わらず、NGなしの一発OK。「ドラマでは、ほとんど準備してないんです」と謙遜する千原さんの集中力に脱帽した。(M.T)

最近、ハリウッド映画に勢いがない気がする。それに比べて、日本映画は元気がいい。日本の俳優が海外映画に出演することも増えている。今月号のシネマコーナーで紹介している『MONGOL』は、アカデミー賞は逃したものの、浅野忠信さん主演の骨太な素晴らしい映画。オススメです!(I.U)

いま、『DUAL』第2号(4月16日発売)のワイン特集の制作が最終段階を迎えています。世界一のソムリエ・田崎真也氏と、人気ワイン漫画『ソムリエール』(集英社)の主人公・樹カナの仮想対談など、ワイン好きでなくても楽しめる内容満載。表紙は俳優の玉木宏さんです。ぜひご覧ください。(Y.N)

P.49、石田衣良さんと香山リカさんの対談は、冒頭から盛り上がり、内容の濃い話のオンパレードだった。まだまだ知恵も経験も浅い私。誰かのひと言に一喜一憂しては、振り回されていたが、一つの評価に縛られず、複数の評価基軸に耳を傾けることが大切だと学び、ちょっと心が軽くなった。(S.I)

巻頭の藤巻健史・幸夫両氏の「カリスマ兄弟対談」は、笑いが絶えずとても和やかな雰囲気だった。だが、幸夫氏の「世界に通用する日本発のブランドをつくりたい。それが僕の20年来の夢なんです」という熱い言葉には思わず胸を打たれた。新ブランド「CRUM」、個人的にも楽しみです。(Y.I)

ライフスタイル誌を編集するからにはと、腕時計のベルトを気軽にオーダー。先日、上がってきたのだが、併せて、バックルの購入も必要とのこと。その値段を聞いてビックリ! 無知より怖いものはない。というわけで、人生が愉しくなるノウハウ満載の『DUAL』第2号が発売に。ぜひご購読を!(Y.Y)