編集部から [THE21 2011年12月号]

編集部・リレーコラム

気にしない技術

過度な前向き思考に振り回されない生き方!

「前向きでなければいけない」――過度なポジティブシンキングが強迫観念になった現代社会。明るく人づきあいができなければ人格的に否定され、ブームに乗らなければ無能と見なされ、心が悲鳴をあげている。こんな時代でも世間や流行に振り回されず、平凡な日常に幸せを感じるコツ。

香川リカ 著


ハンバーガー大学は、ハンバーガーのつくり方を教える料理教室だと思っていたが、教室に入ると、その熱気に圧倒された。トレーナーと参加者とのやりとりは、マイケル・サンデル教授の白熱授業そのもの。業績好調企業ほど、目にみえない部分にコストをかけているのだと感心させられた。(M.T)

『外貨を稼いだ男たち』(小島英俊著・朝日新書)によれば、明治維新からわずか13年後の1881年には、ニューヨークに日本商社の支店が10社もあり、31名の駐在員がいたという。「若者の海外離れ」がいわれるいまこそ、この時期から果敢に海外に挑んだビジネスマンがいたことを心に留めたい。(Y.I)

ワーク・ライフ・バランスの特集を担当。私自身は、この問題の本質は生産性向上であると思っており、効率よく仕事をするべく日々努力している。しかし一方で、グルメ漫画の企画などは土曜日を使って嬉々として漫画を読み時間をかけて執筆。これはこれで、楽しいからいいのだろうか……。(N.M)

古河電工の価格カルテルや大王製紙の背任、オリンパスの社長解任と、このところ大企業の事件が見立つような気がする。詳しいことは知りませんが、どれも“内輪の話”が問題化した印象。人も資本も、世界的に流動性がますます増し、“内輪の話”はいよいよ通用しなくなていると改めて思います。(S.K)

マダム・タッソーの等身大フィギュアは、ハリウッドスターや大物アーティスト本人がソックリだと認めるほど。その技術は、フランス革命で処刑された人たちのデスマスクを製作して磨かれたというから驚きだ。そしてそのデスマスクは、いまも現存しているらしい。私としてはそっちが気になる。(I.U)