Voice
発売日
2008年9月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2008年10月号

今月号の読みどころ

 4半期でマイナス成長を記録するなど、日本経済はかなり冷え込んできた。経済学者の野口悠紀雄氏は、資源高からくる消費減退を逆転させるには「円高」しかない。それはコスト増に苦しむ製造業にもプラスに働くと述べる。さらに米国在住の経営者・原丈人氏は、新技術の開発投資に大幅な税控除を行ない、モノづくりを強化せよと主張。一方、『さらば財務省!』の著者・高橋洋一氏は、政府の「埋蔵金」6兆円で国債を償還、市場にお金を流すことで景気を活性化できると論じる。
 7人の論客が、不安を吹き飛ばす戦略を大胆に語った特集号。
公式サイト

今月号の目次

TOKYOファッション(10)
アマダナケータイ
川島蓉子
11p
未来をつくる技術(22)
すばる望遠鏡分光器[ニコン]
文:志村幸雄
17p
進化する教育現場(10)
ジャクパ
五十嵐勝雄<対談>和田秀樹
21p
日本の事件簿(10)
人身事故は惨めだ
高山正之
26p
巻頭の言葉
補正予算を国民は望むか
竹中平蔵
29p
時代を拓く力
ブランド信仰をやめた日本人
原研哉/取材・構成:川島蓉子
32p
特集・[景気回復へ]攻めに転じよ!日本経済
円高なくして成長なし
野口悠紀雄
42p
「大減税」で繁栄する日本
原丈人
50p
増税は財政再建に役立たない
原田泰
96p
“GDP創出”の経済学
若田部昌澄
86p
埋蔵金6兆円で好景気に
高橋洋一
78p
活力ある超高齢化社会
中川秀直<対談>桜井正光
68p
話題のテーマに賛否両論!
たばこ1箱1000円
笹川陽平/依田高典
148p
現場の顔が見える製造業
茂木健一郎<対談>山田日登志
138p
特集Ⅱ・民主党の政権担当能力
時計の針が止まった小沢一郎
西尾幹二
102p
民主党を動かす見えない力
上杉隆
124p
解散・総選挙は秋にある?
三宅久之<対談>上坂冬子
114p
正社員に痛みを求めない民主党の罪
貧困ビジネスで稼ぐ連中!
城繁幸
156p



「日新製鋼」のニッチメジャー戦略
チームの機動力で勝つ経営
片山修
172p
温暖化対策のために真になすべきは何か
排出量取引が生活を壊す日
藤沢久美
218p
民族運動を知らない日本人の知的怠慢
ウイグルの襲撃事件はテロか
水谷尚子
164p
「教育再生懇」の提言を国民運動に高めよ
わが子を“携帯”の害から守れ
篠原文也
224p
進化論で読み解く人間観と現代社会
「弱肉強食」はもう古い
養老孟司<対談>渡部昇一
208p
PHPからの主張
メンタルヘルスの放置は経営怠慢だ
三崎美津江
136p
ニッポン新潮流<スポーツ>
日本柔道の野武士たち
二宮清純
132p
ニッポン新潮流<生活社会>
人権団体が五輪で犯した失敗
山形浩生
134p
●BOOK STREET


この著者に会いたい
 『決壊(上・下)』
平野啓一郎/聞き手:仲俣暁生
197p
 ワンポイント書評

206p
企業家の一冊
 中村天風著『ほんとうの心の力』
羽鳥成一郎
204p
ベストセラーと現代
 楊逸著『時が滲む朝』
川井龍介
202p



思い出の人、思い出の時<第8回>
昭和天皇
ともひとしんのう/聞き手:工藤美代子
230p
大宰相・原敬<第22回>
李鴻章
福田和也
238p
ボイス往来

  
256p
私日記<第106回>
美女の病歴
曽野綾子
248p
巻末御免(286)
質を求める時代
谷沢永一
260p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。