Voice
発売日
2010年3月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
バックナンバー

Voice 2010年4月号

今月号の読みどころ

 トヨタ車のリコール問題は、日本メーカーに大きなショックを及ぼした。この事件から何を学び、どう活かすか。遠藤功氏は、系列外企業とのモノづくりでも高品質を保つノウハウを提案。片山修氏は、ライバル・ホンダが、アメリカより過酷なインドで現地調達し、車作りに挑む戦略を描く。一方、長谷川慶太郎氏は、脱・ガソリン時代をリードする日本の技術力の先端性を説き、今回の騒ぎは一過性のものと楽観視。門倉貴史氏は、消費が急拡大する8カ国市場を紹介、海外展開の加速化を促す。日本製造業が完全復活するための道筋を、明確に示す特集です。
公式サイト

今月号の目次

クールジャパン次代の旗手〈4〉
ワカマツ タダアキ
川島蓉子
11p
和の美を愉しむ〈16〉
「游魚争落花」小茂田青樹
文:田中大
17p
日本の事件簿〈28〉
猿を笑えない人たち
高山正之
19p
巻頭の言葉
金融政策なきギリシャの悲劇
若田部昌澄
23p
時代を拓く力
三島由紀夫事件を演じた理由
森村泰昌/聞き手:藤原えりみ
26p



特集:日本製造業・復活への大戦略!
アメリカに叩かれても強くなる日本企業
日下公人〈対談〉長谷川慶太郎
36p
トヨタの現場が生まれ変わる日
遠藤功
46p
海外進出・リスク管理の経営論
長谷川閑史
62p
現地部品の壁に挑む ホンダ流インド攻略法
片山修
68p
アジア14億人市場「世界標準」獲得で勝つ
柳川範之
82p
消費力が急拡大する国8選
門倉貴史
76p
“量子コンピュータ”を制す戦い
竹内薫
88p
モノづくり強化にFTAを
伊藤元重
54p



財務省の破綻論には裏がある/現状はすでに「暴落なき暴落」
激突対論:国債暴落はあるか!
高橋洋一VS浜矩子
138p



特集Ⅱ:中国との「友愛」は損か得か
大討論会:民主党“媚中”外交が招く危機
櫻井よしこ/青山繁晴
/李英和/福島香織
94p
シミュレーション 日米離反後の東アジア
潮匡人
110p
中国の環境革命は日本を潤す
胡鞍鋼
124p
デフレ脱出・巨大市場の活用法
ロバート・フェルドマン
118p



地方都市がしのぎを削る中国がお手本
戦国武将の競争精神に学べ
安藤忠雄〈対談〉大前研一
150p
処分場問題を解決するしたたかな思考法
放射性廃棄物を町の財産に
伊藤聡子
172p
「すべての罪はわが身にあり」と井上嘉浩死刑囚は語った
オウム凶悪犯罪15年の修羅
門田隆将
200p
世の流行にひとこと言わせて!③
見た、聞いた! 逞しき台湾人
さかもと未明
178p
〈第1回〉すめらぎの国
集中連載:ジャパン・ルネッサンス
竹田恒泰
160p
高井戸の蛙、世相を覗く⑮
雇用も資金も「地産地消」で
江上剛
216p
PHP総合研究所からの主張
中国が北朝鮮支援をやめない事情
前田宏子
218p
データで斬る俗論・通説②
“低金利”悪玉論の愚
飯田泰之
220p
経済問題・常識の非常識⑫
日本はギリシャより財政危機?
上野泰也
212p
ニッポン新潮流〈医療健康〉
認知症治療薬のまやかし
久坂部羊
132p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
日航はまだ政治のおもちゃ
山形浩生
134p
ニッポン新潮流〈国内政治〉
声明発表はツイッターで
上杉隆
136p
この著者に会いたい
『インパラの朝』
中村安希/聞き手:仲俣暁生
191p
ワンポイント書評

198p
おじさんのための名作講座
チャタレイ夫人は四十代で
堀井憲一郎
196p
大アジア主義者の夢と蹉跌〈第7回〉
孫文を救え
田原総一朗
222p
大宰相・原敬〈第40回〉
陸奥の死
福田和也
234p
ボイス往来
  
250p
私日記〈第124回〉
慈悲と恩寵
曽野綾子
246p
平成始末
“理念を叫ぶ政治”の危うさ
山折哲雄
254p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。