Voice
発売日
2013年7月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2013年8月号

今月号の読みどころ

株価と為替の乱高下に見舞われている日本経済を世界はどう見ているのか。ノーベル経済学賞受賞者であるクルーグマン教授と『国家は破綻する』の著者ロゴフ教授にインタビューを敢行、アベノミクスの評価についてうかがうことができました。ちなみに、前掲書はデータの取り方に一部不適切だった部分があるものの「研究の中心的なメッセージは依然として有効である」との立場のロゴフ氏。論争の真っ只中、世界中から取材依頼があったといいます。今回弊誌に特別にご登場いただいた貴重なインタビューといえます。
ところで、米中首脳会談、中韓首脳会談と、外交が喧しいのですが、すでにサイバー戦争は勃発しているとの見方から、総力特集では「戦争と国防」について考えてみました。まさに隣国とは一触即発の状況にあるわが国が、正面から向き合うべきテーマだと思います。また、第二特集では参院選後の日本経済について、規制改革の行方、マクロ経済分析、農業改革、原子力規制行政をテーマに有識者の方々に論じていただきました。
さらに、参院選を控え、安倍政権に死角はないのか、選挙後の政界再編はあるのか、常に政局の中心にいる小沢一郎生活の党代表に話をうかがいました。今月号も時代の少し先を読み解く記事を多数掲載していますので、ぜひご一読ください。
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今月号の目次

巻頭2大インタビュー
インフレ2%達成後の未来予想図
ポール・クルーグマン
22p
安倍内閣には改革派がもっと必要だ
ケネス・ロゴフ
32p
総力特集:戦争と国防
健全な「戦争文化」を醸成せよ
マーチン・v・クレフェルト[対談]野中郁次郎
50p
「安倍ナショナリズム」は怪物か
ケヴィン・ドーク[対談]古森義久
62p
中国は「革命と戦争」の世紀に入る
中西輝政
72p
すでに始まっている米中サイバー戦争
宮家邦彦
82p
日銀の金融緩和で中国崩壊が近づいた
倉山 満
90p
日本が核武装化する日
日高義樹
98p
特集:自民大勝後の日本経済
総理の覚悟が「霞が関の壁」を砕く
長谷川幸洋
108p
増税凍結こそ財政再建への近道だ
高橋洋一
116p
農家ではなく、農業を救え
真山 仁
124p
規制委員会の“断層攻め”を止めよ
澤田哲生
134p



ネット選挙解禁は政治改革の起爆剤
小川和也
155p
「日本の風景」で世界を驚かせたい
新海 誠
164p
科学が証明する水のすごい力
白畑實隆
172p



安倍政権は長くは続かない
小沢一郎[対談]篠原文也
144p



この著者に会いたい
「3・11後の『科学技術全否定論』はいささか行き過ぎている」
池田純一/聞き手:仲俣暁生
187p
「ニッポン新潮流」〈国内政治〉
投票の苦痛を克服する
菅原 琢
40p
「ニッポン新潮流」〈経済政策〉
市場混乱時に日銀が伝えるべきこと
飯田泰之
42p
「ニッポン新潮流」〈生活社会〉
乱高下しない市場はつまらない
山形浩生
44p
「ニッポン新潮流」〈科学医療〉
すごいぞ、人工クモ糸繊維
最相葉月
46p
「ニッポン新潮流」〈スポーツ〉
奇っ怪で危うい日本の五輪人気
杉山茂樹
48p
「日本が好き」といえる時代〈第4回〉
「国体の護持」を達成した日本国憲法
竹田恒泰
193p
絶対貧困と相対貧困〈第4回〉
低賃金労働と「希望」
石井光太
206p
汝の隣人を愛せ〈第8回〉
行き過ぎた市場原理主義
島田雅彦
216p
海堂尊、医療最前線をゆく〈28〉
礼文島と地域医療
海堂 尊
222p
巻頭の言葉〈8〉
イランの春、トルコの春
山内昌之
19p
オックスフォード留学記〈第16回〉
プライスさんのパンケーキ
彬子女王
228p
覚醒するクラシック〈第2回〉
ピアノ協奏曲第二〇番
百田尚樹
233p
私日記〈第164回〉
任期満了
曽野綾子
238p
平成始末〈第44回〉
『永山則夫』
山折哲雄
250p
友アートを訪ねて〈7〉
[ルイス・コンフォート・ティファニー]
原田マハ
8p
「凛たる女性」の肖像〈32〉
篠原由香利
撮影/遠藤 宏
13p
Killerフレーズ
時代を斬る!論点

1p
Voiceブックス
編集者の読書日記

176p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

177p
Voiceレター
読者の感想&意見

246p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。