頁数/仕様
160ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2020年2月
在庫
在庫あり

臨終医が見てきた 人生の最期にみんなが後悔したこと50

多くの人の最期を見てきた80代の現役医師が、「健康」「家族」「お金」など、どのようにすれば悔いなく自分も周りも幸せに生きることができるのかを紹介します。
著者(肩書) 志賀貢《医学博士》
主な著作 『医者はジェネリックを飲まない』(幻冬舎)
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 160ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2020年2月

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人は誰もが「私の人生は幸せだった」と思いながら最期のときを迎えたいと思っています。後顧の憂いなく、穏やかな気持ちで旅立っていくこと。それができる最期の迎え方は、まさに理想的な人生の幕引きです。
そのためには生きている現在、気をつけておくべきこと、しておくべきことがあります。
本書では、私の長い臨床経験を通して感じた患者さんたちの「悔い」の気持ちをもとに、理想の最期を迎えるための大切なポイントをまとめました。
患者さんの多くは「幸せでした。ありがとう」という言葉を遺されて旅立っていきます。いっぽうで「逝く人も残された家族も心安らかではないだろう」と思わざるを得ない旅立ちの仕方もあります。
願わくば、大切な家族に見守られながら、人生に何の後悔もなく安らかに永遠の眠りについていただきたいというのは、医師としての偽らざる気持ちです。
それを実現するには、心身の健康管理、人間関係、お金、自分の死後のことなどに気を配り、準備や始末もして、いつ死が訪れてもいいように用意をしておかなくてはなりません。
世界的に平均寿命がどんどんと延び、日本人の平均寿命も延び続けています。今は人生100年時代といわれるようにもなっており、シニアと呼ばれる年代に入ってからの生き方が最期の迎え方にも大きく影響するようになりました。
食生活に気をつけなければ健康は保たれず、余生のほとんどを病院のベッドで過ごすことにもなりかねません。家族や友人・知人との関係を大切にしなかったことで、誰にも看取られないまま孤独に亡くなっていくことだってあり得ます。
また高齢になるほどお金が必要となる場面は増えていきます。金銭面に無頓着だった結果、老後にお金で苦労するといったことも出てきます。
残念ながら80歳を過ぎると、「もっとはやくからこうしておけばよかった」と思いながら、その年齢ではどうにもできないといったことが増えていきます。
「後悔先に立たず」とはよく使われる言葉ですが、まだまだ「転ばぬ先の杖」が効く年代のうちに、本書で紹介している50の項目を大事にしてみてください。
誰かが最期に後悔したことは、転じれば後悔しないために自分ができることです。
健康長寿で余生を楽しみ、あっけらかんとした心持ちで幸せに旅立っていける人生を目指す多くの方に、本書が役立ってくれたとしたら、医師としてこれほど幸せなことはありません。  (「はじめに」より)

【1章】健康について
1.健康長寿であるからこそ、最期に100歳ばんざい! と叫ぶ喜びがあることを知るのが遅すぎた
2.体が動くうちに、もっとやりたいことを楽しんでおけばよかった
3.体に水と酸素がいかに大切なのかを知るのが遅すぎた
4.歳をとったらスポーツは選択すべきだった
5.本当に健康によい散歩の仕方を知るべきだった
6.タバコをやめなかったこと
7.無理して若くいようとしたこと
8.人は自然のなかで生まれ、そして死んでいく真実を、もっと意識して暮らすべきだった
9.生薬ほど人の命を守り続ける妙薬はないことに気づくのが遅すぎた
10.自分の闘病生活は薬に頼りすぎだった
〈COLUMUN〉「医は仁術」とは医師と患者が互いに信頼し合うこと

【2章】食について
11.酒は飲まずに嗜むという格言を守るべきだった
12.血管のためにもっと肉を食べればよかった
13.脂肪の少ない赤身肉が免疫力を高めることを知らなかった
14.ビタミンB1不足に気づくのが遅すぎた
15.体の脂肪を減らし筋肉を増やす食べ方を知らなかった
16.なぜ減塩が必要なのか深く考えずに生きてきたこと
17.EPA、DHAがコレステロール値を下げることをもっと意識すべきだった
〈COLUMUN〉食欲は健康の基本

【3章】心について
18.感情に振り回された一生を過ごしたこと
19.ときめくことを忘れてしまったこと
20.人と比べて生きてきたこと
21.誰かの考えに振り回され本当の自分がどこにいるのかわからなくなったこと
22.ストレスが免疫力を下げることを学んでおけば、もう少し長生きできたかもしれない
23.ストレス解消に、笑いが役立つことをもっと知っておくべきだった
〈COLUMUN〉「医師は心半分、薬半分」がいい医師

【4章】家族や故郷について
24.故郷に帰らなかったこと
25.子どもの自立を見届けられなかったこと
26.じつは親から自立できていなかったこと
27.ものを処分しなかったこと
28.よいパートナーに恵まれなかったこと
29.離婚が寿命を縮めることを知らなかったこと
30.伴侶に感謝を伝えられなかったこと
31.亡くなった大切な人との別れを受け止められなかったこと
32.自分の人生を一冊の本にしておくべきだった
33.家庭の味を残しておくべきだった
〈COLUMUN〉「愛」をもって「和」を大事に

【5章】仕事や友人について
34.家族のためではなく、自分の人生を楽しむ仕事をすればよかった
35.仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
36.会いたい人に会っておかなかったこと
37.喧嘩した人と仲直りできなかったこと
38.周忌に集まって精霊流しをするような友をもつべきだった
〈COLUMUN〉体によくない品を山ほど口から入れるとがんになる

【6章】お金について
39.遺産をどうするか決めなかったこと
40.もっと自分のためにお金を使えばよかった
41.もっとお金をかけて楽しく過ごすべきだった
42.年金のことを考えないで生きてきたこと
43.火葬代の最低20万円は貯めておくべきだった
44.60歳を過ぎたときから老後の医療費はへそくりしておくべきだった
〈COLUMUN〉「安心」「安らぎ」の要は女性

【7章】最期の迎え方について
45.末期の水の重要性を知っておくべきだった
46.お迎え現象について知っておけばよかった
47.自宅か病院か、最期の場所を決めておくべきだった
48.孤独死しないための方法をもっと考えておくべきだった
49.無縁仏にならないよう生前に考えて行動すべきだった
50.弔いや法事をする意義をなぜもう少し考えられなかったのか