子育て
「言いたいこと」が言える子に
気持ちをちゃんと出せるように
家の外や園・学校であいさつができない、思っていることが言えない……。親としては歯がゆい子の心理を解き、気持ちを自然に表現できるようになる日頃の接し方を紹介。
著者(肩書) | 伊藤友宣《神戸心療親子研究室主宰》 |
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主な著作 | 『親とはなにか』(中公新書) |
編集等 | |
税込価格 | 1,320円 (本体価格:1,200円) |
対象 | 4~12歳の子どもの保護者 |
頁数/仕様 | 192ページ / 縦:19cm 横:13cm |
初版 | 2004年8月 |
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「うちの子は、言いたいことが、なぜはっきりと言えないのか」
こんなふうについ気になってしまう親に、心を落ち着けてじっくり読んでもらいたくて、この本を書きます。
とても気がかりなことでしょう。
ものおじせず、なにげなくふるまって、友だちやどんな大人とも自然となじんでしまえる子どもたちと比べると、わが子のことが本当に気になる。
でも、あせって、いらだって、「どうしたらいいか」と、あまりにも意識して考えすぎるのは、かえっていい結果を生まないことが多いものです。
この本を読み進んでいくうちに「なんだ、そういうことなのか」と、大事なことがわかった気持ちがして、地に足がついたように安心できるはずです。そうすると、親の心がぬくもってきます。親のその姿を見て、感じて、子どもが安心します。
そして、その安心感が知らず知らずのうちに、子どもの心の肥料になっていくのです。
言いたいことが言えないことについては、親よりも子どものほうがもっと気にしているのです。たとえ、そんなふうには見えなくても。だから子ども自信が楽しくないのです。
「楽しいな、うれしいな」と思って、その場に慣れ親しんでいくと、知らず知らずのうちに心はほどけてくつろぎます。 (「はじめに」より抜粋)
【第1章】言いたいことが言えない子どもの心
・あいさつのひと言が出ない
・なぜ、言いたいことが言えないのか
・三つの心と自己表現
・言いたいことが言えない親、言える親
【第2章】子どもの言葉をさえぎっていませんか
・一所懸命な思いが言葉の壁をつくってしまう
・親が先走って口出ししていませんか
・「いじめ」と決めつけると問題を複雑にしてしまう
・家庭内の不和は子どもの心を疲れさせる
【第3章】子どもにマイナスイメージを植えつけていませんか
・急かされると心がこわばる
・親のマイナスイメージが子どもの心を荒ませる
【第4章】親が変われば、子どもも変わる
・夫婦がお互いに共感しあう
・家族みんながプラスイメージの発信人になる
・愛情がすべての原点 他
「言いたいこと」が言える子になるかどうかは、親との関係が大きくかかわっているそうです。いっしょにいると、なんとなく心がくつろぐ、明るくなる、プラス志向になる。そんな関係が大切であることがよくわかります。
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