頁数/仕様
144ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版
2013年5月
在庫
在庫あり

「1人でできた!」を助ける
おうちでモンテッソーリ子育て
お母さんはラクになり、子どもの未来が輝く

お母さんが子どもをどのように見て、どう手助けすれば自主性が育つかを伝授! モンテッソーリ教育とはどんなものかから、家庭で実践できる方法までわかりやすく紹介しています。
著者(肩書) 百枝義雄《吉祥寺こどもの家園長》
主な著作 『父親が子どもの未来を輝かせる』(ソフトバンククリエイティブ)
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 3~6歳の子どもの保護者
頁数/仕様 144ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版 2013年5月

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ルネサンスの画家ラファエロを始め、西洋画の巨匠達が好んで描いた聖母子像。聖母はいつも穏やかな微笑みをたたえています。日本においても、いわさきちひろさんや林明子さんなど、お母さんと子どもを描く絵本では、お子さんを優しく見守りいとおしむお母さんが描かれます。
私たちの心の中の「理想のお母さん」は、笑顔で子どもを包んでいるのです。
しかし現実は、そううまくいかないようです。
私がしっかり育てなくちゃ、と思うあまり、些細なことまで口を出してしまう。他の子と比べては、お子さんの遅れているところばかりが目について気になって仕方がない。ご主人やご両親からの、「いい子」に育てることを期待するプレッシャー。それに応えられない焦り。その八つ当たりのようにお子さんをしかり、泣くお子さんを見てますます昂る感情と自己嫌悪との間で引き裂かれそうになり……。育児は修羅場であり、とても楽しいなんて思えない、というお母さんが多いのではないでしょうか。
「子どもには幸せな人生を歩んでもらいたい」。全てのお母さんの願いです。それならば、まずお母さんが幸せになりましょう。肩の力を抜いて、楽になりましょう。育児は、お母さんが気負ったり、力んだり、眉間にしわを寄せたりしないほうがうまくいきます。この世に誰一人「完璧な人間」がいないように、完璧なお母さんなど現実の世界にいるわけがないのです。
子どもは幸せな大人に向かって育っていく力を持って、生まれてきます。お母さんは、その力が健やかに発揮できるように、お子さんを助けてあげるだけでいいのです。
モンテッソーリ教育といえば、ピンクタワーに代表される「教具」が知られておりますが、モンテッソーリ=教具、ではありません。大人が子どもをどう見るか、どう助けるか。その見方、助け方こそがモンテッソーリ教育の本質です。
その考え方をご理解いただければ、子どものそばにいることが楽しくなります。そうすると、そんな大人のそばにいる子どもも楽しくなります。この本を読んでくださったお母さんに、笑顔で育児を楽しんでもらいたい。お子さんと、明るく穏やかな時間を過ごしてもらいたい。そしてお子さんには、愛と笑顔に満たされた空気を吸って育ってもらいたい。これが、私の願いです。
本書は、まず冒頭のカラー口絵で、モンテッソーリ教育の現場をご紹介します。その一例として、私が働いている吉祥寺こどもの家の子ども達の様子や環境をご覧いただきます。
1章では、モンテッソーリ教育の概要と基本的な考え方をご説明します。子どもの育ちの見方、助け方をご理解ください。
2章には、ご家庭で無理なく実践していただける活動のヒントを、イラストとともに掲載しました。
3章は、ご家庭でお子さんと過ごす際に心がけていただきたいことを、お母さんの悩みにできるだけ応えられるようにまとめました。
お子さんと、明るく楽しい時間を過ごしていただくための本です。リラックスして、楽しんで読み進めていただけますと幸いです。  (「はじめに」より)

【モンテッソーリ幼稚園レポート】
◆Part1 「吉祥寺こどもの家」の一日の流れ
・幼稚園クラス
・プレ幼稚園クラス
・小学生クラス
・吉祥寺こどもの家 Album 行事

◆Part2 モンテッソーリ教具
1.生活の教具
2.感覚の教具
3.言語の教具
4.数の教具
5.文化の教具
・吉祥寺こどもの家 Album 子ども達の作品 

【1章】モンテッソーリ教育とは
・始めたのはマリア・モンテッソーリ
・モンテッソーリ教育の特徴
・どんな子も、自分を伸ばす力(自己教育力)を持っている
・運動と感覚の敏感期
・秩序、文字、数、文化の敏感期
・子どもを伸ばす環境を整える
・生活空間の環境を整える
・子どもの発達の四段階
・自立へ向かう心理的な二本の脚

【2章】母子でモンテッソーリに挑戦
・活動は、「やってみせる」ことで紹介しよう!
・提示してみよう!「裏返った靴下を元に戻す」
・発展活動を考える
・お子さんと素敵な時間を過ごすために

◆生活について
・狙いを定める、手首をひねる
・掃除1 掃くということ
・掃除2 拭いたり、磨いたり
・包丁の使い方を伝える
・クッキングをしよう
・縫うことに挑戦
◆感覚について
・目で見て比べる
・耳で聞いて比べる
・鼻で嗅いで比べる
◆数について
・数を唱えることと数えること
・思いの外早く楽しめる「わり算」
・数字に親しむ
◆言語と文化について
・文字の世界へ
・本とのつきあい
・ひらがなを書く準備と文化的活動

【3章】子どもとの向き合い方
・人間としての模範となる
・ひととの関わり方の模範
・世界観の模範を手渡す
・子どもの「自己イメージ」の鏡となる
・ありのままを受容する
・焦ると百害あって一利なし
・ほめる、しかる、しつける
・きょうだいの問題、そしていじめの話
・お母さんの笑顔と世界平和