頁数/仕様
176ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版
2018年2月
在庫
在庫あり

「自分がない大人」にさせないための子育て

わが子を仕事や人間関係で困らない、ちゃんと自立した大人にするために、どう育てるか。有名教育カウンセラーが、幼少期から思春期までの具体的アドバイスを紹介しています。
著者(肩書) 諸富祥彦《明治大学文学部教授》
主な著作 『「子どもにどう言えばいいか」わからない時に読む本』(青春出版社)
税込価格 1,296円   (本体価格:1,200円)
対象 幼児~思春期の子どもの保護者
頁数/仕様 176ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版 2018年2月

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◆わが子を仕事や結婚ができない「自分がない大人」にしないことが大切

私は、カウンセラーです。これまで多くの親御さんの悩みを聞いてきました。その中で、最近とみに増えている悩みが、「うちの子はなかなか仕事に就きません。いつまでもフラフラしています」「うちの子はいつまでも結婚しません」「将来、うちの子が結婚して、仕事もして自立するという日が、果たして来るのかどうか。親としてはとても心配になります」――そんな悩みをお持ちの親御さんが多いのです。
いつまでも定職に就かず、フラフラしている。仕事に就いたと思ったら、すぐやめてしまう。40歳になっても、「自分のしたいことがわからないのだ」と言う。あるいは、「いい人との出会いがないから仕方ないじゃない」と言う。そういうお子さんの言葉を、何度も繰り返し聞かされてきた、という親御さんが多いと思います。
子どもをいつまでに自立させるべきか、大きな節目になるのが、40歳前後です。今、多くの親御さんが、子どもが40歳になるまでには結婚していてほしい。できれば子どももつくっていてほしい。就職して、一人前の仕事に就いていてほしい。そんな思いを抱えています。
けれども、残念ながら、40歳になっても一向に結婚する気配がない。そして、仕事のほうも、どこか不安定な感じがする。そんな親御さんの嘆きが、多くなっているのです。
「うちの子はいつか本当に自立できるのだろうか。私だって、お父さんだって、いつまでも生きているわけではないのに」。そんな心配が募る方も少なくないのです。
私は、カウンセラーとして、お子さんの悩みにも耳を傾けてきました。いつまで経っても、「これが私が生涯をかけて取り組むべき天職だ」――、そう思える仕事になかなか巡り合えない。なので、少しいやなことがあると、すぐに別の仕事に移りたいと思ってしまう。あるいは、恋愛や結婚においても、ちょっといいなと思って付き合い始めても、この人は本当は私のパートナーになり得る人ではないのではないか。そんなふうに感じて、関係が深まらない方が少なくありません。
そのカウンセリングの中で出てくる言葉の一つが「自分がない」という言葉です。
「先生、私には自分がないような気がするんです。何だか、自分の軸が定まっていないっていうか。自分がどう生きればいいのか、どうしたいのか、本当のところでは、そこがわかっていないんだと思います。だからいつまで経っても、これが自分の仕事だと思えるような天職に巡り合えない。これが私の運命の人だと思う人とも巡り会えないんだと思います」
自分がない。自分がよく見えない。自分が、本当のところではどうしたいのかわからない。そんな気持ちをお子さん自身も抱えていて、自分自身でもどうすればいいかわからないのです。そして、その原因の一つは親子関係にあるのです。小さい頃からお母さんが何でもかんでもしてくれた、「ああしなさい、こうしなさい」と、いつも親の指示に従ってきた親子関係だったと言うのです。
今、子育て中の親御さんは、将来お子さんを、そんな目に遭わせたくないという願いをお持ちだと思います。では、どうすればいいか。自分らしい人生を、お子さんが自らクリエイトしていく。そんな子どもに育てるために、親には何ができるのか。それを考えていきたいと思います。
今、親として何ができるのか。どんなふうに子育てをしていけば、「自分」のある人に育てることができるのか。子どもが40歳になったとき、天職に就くことができていて、本当にふさわしいパートナーと巡り会えているのか。いっしょに考えていければと思います。  (「はじめに」より)

【PART1】「自分がない」と悩む若者が増えている
◆「自分がない」と悩む若者はどんなことに困っている?
1.親の意見に従ってきた“いい子”は自分の意見がなくなってしまう
2.大学選び、就職活動、婚活に親が介入することが増えた
3.「自分がない大人」は親や学校、就職先が求める自分イメージに表面的に染まってしまう
4.たびたび「自分を偽っている気がする」
5.成人しても止まらない“自分探し”
6.本当の自分を理解してくれる人を探してSNSをするが、そこでも仮面をかぶる
7.コップの水があふれるように、突然爆発することも
8.限界まで達すると、引きこもって、活動停止状態になることも
9.「自分がない大人」はこうしてつくられる
10.幼少期からの親の接し方は大きい。でもいつからでも修正はきく
11.実は子離れしたくない親の心理が隠されている
12.子どもの人生を、知らないうちに乗っ取ってしまう親
13.反抗期がない子は大丈夫?

【PART2】「自分がない大人」にさせないための親の方法
◆0歳から5歳に育てたい「心の土台」とは
1.ひたすら愛情を注ぐこと
2.スマートフォン依存からの卒業を
3.0歳から5歳までの子どもにタブレットやスマートフォンをいじらせない
4.子どもがイライラしているときは
5.お母さん自身がイライラしてしまったときの対処法
6.弟や妹をいじめているときは
7.子どものやる気を引き出すには
8.親の前でだけいい子、親の知らないところで暴れる子

◆6歳から10歳に育てたい「共同体感覚」とは
1.いじめられているときは
2.誰かをいじめてしまっているときは
3.学校に行きたくないと言っているときは
4.友達がいない子には
5.両親がケンカをしたときのフォロー
6.大事な試合で負けて落ち込んでいるときのフォロー
7.習い事が続かないときは

◆11歳から育てたい「自分をつくる力」とは
1.小5から高1までは不安定な時期
2.子どもが話したくなる傾聴のコツ
3.勉強してほしいときは
4.成績が上がらないときは
5.先生に叱られて落ち込んでいるときは
6.スマートフォンのゲームやSNS、マンガとの付き合い方
7.女子のダイエットや恋愛に親はどこまで口を出すべきか

【PART3】「自分がない親」にならないために
1.「自分がない親」は「自分がない子」を育ててしまう
2.子どもに自分の理想を投影していませんか?
3.うわさ話が好きな人は「自分がない」
4.「子育てがつらい」と感じていてもいい
5.お母さんの心が安定していることが大切
6.あなた自身が子どものとき、「自分がない親」に育てられたのかも