頁数/仕様
128ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2018年3月
在庫
在庫あり

便秘外来医が教える
1分でスルッ! と解消「腸ほどき」マッサージ

医師考案の「腸のねじれ」をほどくマッサージと原因別対応策で、しつこい便秘が驚くほど改善。腸も心も一生スッキリと過ごせる日常生活のコツもあわせて紹介します。
著者(肩書) 水上健《国立病院機構(NHO)久里浜医療センター内視鏡健診センター部長》
主な著作 『女はつまる男はくだる』(あさ出版)
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 128ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2018年3月

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「便秘」
その苦しさと不快感は、便秘以外の人には理解されにくい、それはそれは悩ましい病気です。
「一度発症すると一生付きまとう」ともいわれ、生まれてからずっと、という人も少なくない、ある意味非常に恐ろしい病気です。

そして、そんな困った病気なのに、病院に行っても「命にはかかわらないから気にしてはいけない」などと、つれないあしらいをされて不愉快になった方も少なくないのではないでしょうか。

2017年10月、日本で初めての「慢性便秘症診療ガイドライン」が日本消化器病学会から発表されました。
私もガイドライン作成に携わったのですが、便秘というポピュラーな病気が、今までガイドラインもなく診療されてきたことに日本の便秘対策の最大の問題点がありました。
医師を含めて便秘に対する知識がないまま下剤に頼った対処をしていた、それは恐ろしいことに「治りにくい弛緩性便秘をつくる」ことにつながっていました。

便秘といってもその症状は一つではありません。
「毎日出ない」というのは一番多い悩みですが、「便が硬い」「便を出しにくい」「残便感がある」といった症状もあります。
悩んでいる症状のそれぞれに原因があって、結果としてその症状が出ているのです。

「お腹が痛い便秘」というのは、慢性便秘症のうちの便秘型過敏性腸症候群といいますが、「お腹が痛い」のは、腸が動いても腸がねじれたり折れ曲がったりして便が出ないためなのです。
その原因となる「ねじれ腸」「落下腸」について、以前テレビ番組で対処法を発表したところ、ものすごい反響があり、私自身びっくりしました。
同じように「毎日出ない」「便が硬い」「便を出しにくい」「残便感がある」という症状にはそれぞれ理由があり、対処法があります。
「便秘の対処法」ではなく、「便秘の原因それぞれの対処法」が重要なのです。

本書ではまず便秘に対する誤解をガイドラインの内容に沿って解消します。
そして皆さんの便秘の原因を突き止め、対処法をお教えします。
それは決して難しいことではなく、1日数分の心配りでも十分です。

便秘という、人生にかかる黒い霧を一掃して、明るく楽しい生活を取り戻しましょう。  (「はじめに」より)

【PART1】どうしてあなたの腸はつまるのか?
・毎日出なくても便秘ではない?
・知っておこう、腸と消化のしくみ
・便秘は原因別に対処する
・多くの日本人の大腸はねじれている
・正常な腸と「ねじれ腸」
・「ねじれ腸」セルフチェック
・便がつまると大腸が伸びてしまう
・腸の形は遺伝する?
・大腸が骨盤の中に落ち込む「落下腸」
・便秘型過敏性腸症候群とは
・ねじれ腸を胃痛と勘違いすることも
・直腸性便秘の原因と治療法
・ストレスによるけいれん性便秘とは
・弛緩性便秘を克服しよう
・食事のとり方が原因の便秘
・便秘を起こしやすい状況
・日本人のおしりの問題について
・便秘は対処を誤ると怖い
・善玉菌は便秘を完治させることができるのか

【PART2】「腸ほどきマッサージ」でねじれ腸便秘を解消!
・マッサージで「ねじれ腸」をほどこう
・治療現場から発想した腸ほどきマッサージ
・腸のどこをマッサージするのか
・マッサージに最適な時間と回数は
・腸ほどきマッサージの注意点
・患者さんの喜びの声
〈大腸全体〉大腸押し上げマッサージ
〈腸ほどき1〉上体ひねりマッサージ
〈腸ほどき2〉左腹部トントンマッサージ
〈腸ほどき3〉下腹部トントンマッサージ
・自律訓練法で心身ともにリラックス
・心身スッキリ自律訓練法
・いつでもできる便秘改善ポーズ
〈便秘改善ポーズ1〉くの字屈伸
〈便秘改善ポーズ2〉座ったまま上体ひねり

【PART3】つまりしらずの腸になる生活
・運動で便秘を改善しよう
・食事で便秘を改善しよう
・よい生活習慣を身につける
(1)毎朝決まった時間に起きる
(2)起きたら腸ほどきマッサージをする
(3)朝食は必ずとる
(4)朝食後、便意があってもなくても排便を試みる
(5)なるべく運動をするよう心がける
(6)仕事の合間にも、ちょっとした運動を行う
(7)入浴中や就寝前に腸ほどきマッサージをする
(8)ストレスをためない