頁数/仕様
128ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版
2018年11月
在庫
在庫あり

薬なしでも女性の血圧は下げられる!

女性は更年期以降、高血圧になりやすく、動脈硬化のリスクが高まります。本書では、血圧の知識を女性外来医がわかりやすく解説。すぐにできる降圧トレーニングも紹介しています。
著者(肩書) 天野惠子《野中東晧会静風荘病院特別顧問》
呼吸・ストレッチ・レジスタンス運動監修:小野原友貴《加圧トレーニングスタジオアイリー代表》
主な著作 『女性の「コレステロール」「中性脂肪」はこうして落とす!』(PHP研究所)
編集等
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 一般
頁数/仕様 128ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版 2018年11月

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「高血圧」と聞いても、自分とは無関係と考えている女性が少なくないかもしれません。ほとんどの女性は、更年期以前はエストロゲンという女性ホルモンに守られ、血圧が高くなりにくくなっているため、日本高血圧学会が「高血圧」の基準としている「140mmHg」(最高血圧)を上回るような値を示すことはないからです。
しかし、そこで安心しきっていると、更年期以降、エストロゲンの減少とともに血圧が上がり始め、60代、70代になってから「高血圧」に悩まされることになります。「高血圧」が心臓病や脳卒中など生命に関わる疾患の原因となることはよく知られていますが、特に女性の場合は、脳卒中のリスクが男性よりも高いことが明らかになっています。閉経前の女性であれば、「120mmHg」を超えたら、血圧が高すぎると判断すべきでしょう。
では、女性が「高血圧」を改善・予防するにはどうしたらいいのでしょうか。多くの人は、減量のために食事制限をしたり、場合によっては降圧薬を使って血圧を下げたりしなければならないと思っているようですが、私は極端な肥満がある人以外は減量の必要はなく、血圧が少々高めという程度の人であれば薬はいらないと判断しています。本書でいう、食事制限とは食べる量や食材を制限することを指します。血圧を下げるために減塩は必要ですが、食事制限は必要ないと考えています。
血圧を下げるための効果的な方法は、(1)調味料の使い方の工夫や、食品表示のチェックでできる手軽な減塩、(2)呼吸法や有酸素運動を中心とした運動習慣、(3)心身のストレスの解消の3つです。そして、最も重要なことは、自身の健康状態に関心をもつこと。体重を量るように、血圧も日常的に測定し、自分の標準的な血圧値ぐらいは把握しておきましょう。また、仕事や家事が忙しくても、定期的な健康診断はきちんと受けましょう。あなた自身が健康で快活に過ごし、健康寿命を延ばすことができなければ、家族の健康も守れなくなります。
歳を重ねていくうちに、人生にとって健康が何よりも大切だということを実感するはずです。しかし、年老いてからそれに気づいたのでは遅すぎます。自分の将来の健康のために、今できることから始めましょう。  (「はじめに」より)

◆あなたの高血圧のリスク度はどれくらい?
◆高血圧のリスク度セルフチェック

【1章】女性の体と血圧の“深い関係”
・女性のライフステージと血圧
・更年期以降は誰でも高血圧になりうる
・高血圧になりやすい女性は?
・女性に多いストレスが原因の高血圧
・閉経前の高血圧は「二次性高血圧」が疑われる

【2章】今さら聞けない!「血圧」の基礎知識
・そもそも「血圧」とは?
・血圧は常に変動している
・「高血圧」とは?
・高血圧の原因とは?
・正しい測定法で自分の血圧を知る
・さまざまなタイプの高血圧
・女性に多い「低血圧」について

[コラム]更年期女性の頻尿

【3章】血圧の異常が女性にもたらす病気
・高血圧は動脈硬化を引き起こす
・女性の脳卒中の発症リスク
・高血圧、脂質異常症、糖尿病の「トリプルリスク」
・更年期以降は「トリプルリスク」が増大する
・高血圧は腎臓の機能も悪化させる

[コラム]動脈硬化や心疾患のエコー検査

【4章】「女性の高血圧」の対処法と予防法
・高血圧対処法7か条
・世界標準の食塩摂取量は「5g未満」
・食塩摂取量を確かめよう
・食事制限なしで“らくらく減塩”
・降圧効果の高い「DASH食」とは
・気軽にできるウォーキングから始める
・腹式呼吸で血圧を下げる
〈呼吸〉
・ストレッチやレジスタンス運動で血圧を下げる
〈ストレッチ1〉胸
〈ストレッチ2〉背中
〈ストレッチ3〉背骨
〈レジスタンス運動1〉ヒップリフト
〈レジスタンス運動2〉スクワット
〈レジスタンス運動3〉フロントプランク
・降圧効果UPプログラム

[コラム]更年期にレジスタンス運動が必要な理由
[コラム]トクホ(特定保健用食品)とは?

【5章】生活改善をしても血圧が下がらないとき
・高血圧の治療目標と治療目的
・高血圧の薬物療法
・女性に合わせた薬の使い方
・高血圧以外のリスクにも備える
・健診を受けて自分の体をよく知ろう

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