頁数/仕様
96ページ / 縦:25.8cm 横:18.2cm
初版
2019年6月
在庫
在庫あり

脳を刺激する! 認知症予防おりがみ

バラやヒヤシンスなどの花、星びなやサンタなどの風物詩、ブロックおりがみ、めんこや竹とんぼ、小箱やたとう折りまで、認知症予防に効果が期待できるおりがみ作品を紹介しています。
著者(肩書) 小林一夫《お茶の水おりがみ会館館長》
監修:佐古田三郎《医学博士》
主な著作 『飾って贈って四季を楽しむ 本物のような美しい花の折り紙』(PHP研究所)
編集等
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 一般
頁数/仕様 96ページ / 縦:25.8cm 横:18.2cm
初版 2019年6月

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◆脳が喜ぶおりがみ
小林一夫(お茶の水おりがみ会館館長)

本書では「展開を楽しむ」「花と季節を愛でる」「色と形を楽しむ」「想いを届ける」「童心に返る」というテーマ分けのもと、特にシニアの方々に楽しんでいただけるおりがみ作品を紹介しています。
先に挙げた5つのテーマは、認知症予防効果が期待できる医学的見地からはもとより、デイサービスや高齢者保健施設でのレクリエーションで人気があるものばかりです。
おりがみの手ざわりやにおい、色を感じながら、折り図を見て頭を働かせ、指先を巧みに使って作品を仕上げる。そして「できた!」という達成感を味わう──こうした一連の行為で、皆さまの脳は大喜びします。また、おりがみはコミュニケーションツールでもありますから、本書の作品を仲立ちとして、家族やお孫さん、友人・知人との絆を深めることで、脳はさらにイキイキすることでしょう。
皆さまの健康を増進し、人生をいっそう輝かせる一助となることを願ってやみません。


◆脳を開放するコミュニケーションツール
佐古田三郎(医学博士)

おりがみは単純なように思えて、実はとても高度な活動です。たとえば、鶴を折るだけでも、目という感覚センサー[刺激される脳の部位:後頭葉]と、手という感覚動作システム[頭頂葉]を巧みに融合させる必要があるので、脳の充分なトレーニングになります。また、鶴をもとに展開する作品(鶴のサークル)や花の作成(ヒヤシンス)には、デザインする過程(企画力)が要求されます[前頭葉]。
花と季節を愛でるおりがみは、情緒を刺激するでしょう。[大脳辺縁系]。色と形を楽しむおりがみは、実用性を考慮する論理的思考[左脳]に加えて、試行錯誤の学習過程が加わることも考えられます。想いを届け、童心に返るおりがみは、家族、孫、友人・知人とのコミュニケーションに活用できるでしょう。
こうしておりがみに親しむことは、閉鎖された脳の一部を刺激するだけではなく、脳を解放し、その全体を刺激することになるのです。
脳を解放し、おりがみをコミュニケーションツールとすることで、私たちの脳は好奇心に満ち、脳への単なる刺激から、脳の可塑性(環境の変化に応じて神経回路形成を変えていく=学習)の実現へと変化していきます。
年齢を重ねてもなお、私たちの脳にはまだ、育つ余力が充分に残っているのです。

◆脳が喜ぶおりがみ(小林一夫)
◆脳を開放するコミュニケーションツール(佐古田三郎)
◆おりがみで脳を元気に!!
◆こんなふうにしてみましょう
◆折り方の基本・記号の見方

■展開を楽しむ
・鶴
・鶴のサークル
・ヒヤシンス
・やっこさん
・UFO
・王冠

■花と季節を愛でる
・バラ
・カロライナジャスミン
・あじさい
・ひまわり
・応神びな
・星びな
・サンタクロース

■色と形を楽しむ
・コースター、ポット敷き
・ギフトボックス
・花の小箱
・花火
・デコボコ

■想いを届ける
・飛翔のカード
・たとう
・八角形の花たとう
・薬包み
・卍包み

■童心に返る
・竹とんぼ
・めんこ、こま
・ぴょんぴょんカエル
・ふうせん
・どんな顔?
・吹きごま
・ころころドミノ
・とんとんずもう
・アクロバットホース