頁数/仕様
136ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2021年8月
在庫
在庫あり

痛い「変形性肩関節症」は自分で防ぐ! 改善する!

肩関節に影響を及ぼす鎖骨の動きをチェック! 鎖骨まわりをケアする著者考案の「鎖骨ほぐし(R)」や肩を整える体操を紹介。肩の激痛や五十肩、長年の肩こりを改善しましょう。
著者(肩書) 吉田一也 ※吉の字は、正しくは「土(つち)」に「口(くち)」と書きます。《理学療法士・医学博士》
主な著作 『肩こり、首痛、頭痛は鎖骨を5秒ほぐすだけでなくなる!』(主婦の友社)
編集等
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 一般
頁数/仕様 136ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2021年8月

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変形性肩関節症は、肩腱板断裂や肩関節脱臼などの肩関節に大きなケガをした場合に、関節が傷ついて起こる病気です。はじめのうちは、「軽い肩こりかな?」といった状態から、「肩を動かすと痛い!」といった症状が現れます。「四十肩だから仕方がない」「五十肩は何もしなくても自然に良くなるから平気」と、高をくくっていると、知らず知らずのうちに夜も眠れないほどの痛みが現れることもあります。そのような状態が長く続くことで、半年以上痛みに苦しんだり、肩の変形を引き起こしたりします。変形性肩関節症の治療には、痛みや炎症を抑える薬物療法と手術療法、理学療法士の指導による運動療法などがあります。
巷では「五十肩は何もしなくても自然に治る」といった間違った認識が広がっており、適切な時期に適切な治療を行なう機会を逃してしまっていると感じています。この本では、「自分でなんとかしたいけど、やり方がわからない」「テレビで見た運動をしたら痛みが悪化した」というお悩みの解決策を提案します。テレビやブログなどで紹介されている運動がいけないのではなく、あなたに合った運動ではなかったことが問題なのです。
本書では、痛めている(こっている)肩自体のストレッチやエクササイズは紹介していません。じつは、多くの方が間違った認識をもっているのですが、痛めている肩ではなく、別の部分の動きが悪いことで肩に負担がかかり、痛めてしまっていることが多いのです。
私はこれまで理学療法士として肩関節疾患(肩腱板断裂や肩関節周囲炎、変形性肩関節症など)のリハビリテーションに従事してきました。その中で肩不調の原因が鎖骨の動きにくさにあることに気がつき、鎖骨まわりの皮膚をつまんでほぐす新しいセルフケア方法として「鎖骨ほぐし(R)」を考案しました。痛めてしまった肩への負担を減らすためにも鎖骨が自由に動くことは必要不可欠です。「鎖骨の動きチェックリスト」であてはまる項目がひとつでもあれば、鎖骨ほぐしをやってみてください。さらに、鎖骨ほぐしだけでなく、「姿勢を整える体操」についても第4章で解説します。姿勢の問題は、肩の動きにも影響してきます。ご自身の姿勢に合わせた体操を行なうことで、より効率よく肩の回復を促すことができるのです。まずは、姿勢チェックシートで自分の姿勢が、(1)良い姿勢(2)猫背タイプ(3)反り腰タイプ(4)ぽっこりお腹タイプのどれなのかを確認しましょう。「自分の姿勢がどれかわからない!」という場合は、どんな姿勢の人でも必ず行なってもらいたい「おすすめストレッチ」3選、姿勢を整える体操の全タイプに対応する「全身うねうね」と「いすを使った太もものストレッチ」をやってみましょう。紹介しているストレッチは毎日やってもらいたい体操を厳選しています。毎日というと、あきらめてしまいそうになるかもしれませんが、はじめのうちは回数や時間は短くてかまいません。少ない回数や時間でも毎日続けて習慣化することが大きな目的なのです。
鎖骨ほぐしや姿勢を整える体操は、私が関わっている五十肩や肩こりで悩んでいる方々にも実践していただいています。自信をもっておすすめするストレッチですので、安心してやってみてください。
継続は力なり! ぜひ、痛みのない生活を取り戻すために、肩セルフケアの習慣化の第一歩を踏み出しましょう。  (「はじめに」より)

【第1章】変形性肩関節症と5つの関節
・変形性肩関節症とは
・日本人女性のからだの悩み1位は肩こり
・昔は「長命病」と呼ばれた「五十肩」
・肩は5つの関節からできている

【第2章】鎖骨美人は肩も健康
・鎖骨の動きをチェック
・鎖骨美人は健康美人
・細い鎖骨が腕と胴体をつないでいる
・ネコにはあってイヌにはない鎖骨
・鍵の形をした鎖骨のちょっといい話
・鎖骨が動かない人は肩の不調を生じやすい
・鎖骨周囲に多いリンパ節は免疫反応の中核
・鎖骨の動きは6方向
・筋肉が関節を動かす
・鎖骨の動きがわかるエクササイズ
■鎖骨エクササイズ
(1)鎖骨を後ろに引く
(2)鎖骨を前に突き出す
(3)鎖骨を上に持ちあげる
(4)鎖骨を下にさげる

【第3章】変形性肩関節症を防ぐ・改善する「鎖骨ほぐし」
・「鎖骨ほぐし」は「皮膚をつまむ」
・「鎖骨ほぐし」の流れ
・「鎖骨ほぐし」のさすり方
・「鎖骨ほぐし」のつまみ方

■鎖骨ほぐし 初級編
(1)鎖骨上内側つまみ
(2)鎖骨上外側つまみ
(3)鎖骨下内側つまみ
(4)鎖骨下外側つまみ

■鎖骨ほぐし 上級編
(1)鎖骨上内側つまみ
(2)鎖骨上外側つまみ
(3)鎖骨下内側つまみ
(4)鎖骨下外側つまみ

鎖骨ほぐしQ&A

【第4章】変形性肩関節症を防ぐ・改善する体操
・肩の不調は、足腰にもつながっている
■おすすめストレッチ
(1)首の前面ストレッチ
(2-1)背骨のストレッチ【初級編】
(2-2)背骨のストレッチ【上級編】
(3)お尻のストレッチ

・姿勢の悪い人は肩の不調におちいりやすい
■姿勢を整える体操 全タイプ
(1)全身うねうね
(2)いすを使った太もものストレッチ

・猫背タイプの姿勢をよくするストレッチ
■姿勢を整える体操 猫背タイプ
(1)首の側面ストレッチ
(2)胸を開くストレッチ
(3)エビ反り
(4)お尻の運動
(5)脇腹と背中のストレッチ
(6)太ももの前面ストレッチ

・反り腰タイプの姿勢をよくするストレッチ
■姿勢を整える体操 反り腰タイプ
(1)呼吸腹筋運
(2)ゆりかご運動
(3)背中と肩後面ストレッチ
(4)片足開脚
(5)太ももの前面ストレッチ
(6)かかと立ち

・ぽっこりお腹タイプの姿勢をよくするストレッチ
■姿勢を整える体操 ぽっこりお腹タイプ
(1)お尻のストレッチ
(2)太ももの後面ストレッチ
(3)腹筋運動 初級
(4)腹筋運動 中級
(5)腹筋運動 上級
(6)つま先立ち

【第5章】首・肩・背中がすっきりする生活習慣
・うつむく姿勢はストレッチでほぐしましょう
・つらい夜間痛。よく眠り、鎖骨ほぐしを行ないましょう
・ストレスやライフイベントも肩こりの原因になります
・マウスはたてに持つほうが自然で負担が少ないのです
・よい睡眠が肩こりをほぐします
・肩こりを解消し、セルフメンテナンスを習慣にしましょう