頁数/仕様
144ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2021年11月
在庫
在庫あり

発達障害グレーゾーンの「子どもの脳」にちゃんと伝わる ほめ方・叱り方

子どもの脳の発達に応じた親子のコミュニケーション術で毎日が楽しくなる! 子どもにしっかり伝わる言葉かけや関わり方を毎日の困りごとのシーン別に具体的に紹介します。
著者(肩書) 吉野加容子《「発達科学コミュニケーション」トレーナー。学術博士、臨床発達心理士》
主な著作 『脳が喜ぶ子育て』(共著・世界文化社)
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 一般
頁数/仕様 144ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2021年11月

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「グレーゾーン」や「発達障害」の子どもたちには、個性がたくさんあります。しかし近頃は、この「個性」という言葉が“都合よく”使われている場面が多いと感じています。

「個性なんだから、大丈夫だよ」

子どもの発達への理解と知識が浅く、少ない人たちのこうしたひと言で、どれだけの子どもたちが、適切なサポートを得るチャンスを逃してきたかわかりません。

「変わっていること」が個性でしょうか?
「苦手なこと」が個性でしょうか?

私は違うと思います。
発達科学の専門家としての私の考えは、「個性=得意なこと」であり、「個性=伸ばせること」です。こう考える理由は、脳を研究してきたことにあります。

脳は、人の一生をかけて成長していくものです。生まれたときの脳では、まだ何もできません。「できないこと」を「個性」と呼ぶのなら、生まれたときにこそ、いちばん個性があることになってしまいます。でもそれって、おかしいですよね?
「得意なこと」や「できるようになったこと」「好きになったこと」「興味があること」……。こんなふうに、脳の成長とともに見えてくるのが、本当の「個性」です。

成長しない脳、というものはありません。スピードは違っても、子どもの周囲にいる大人が適切なコミュニケーションを図ることができていれば、「グレーゾーン」であろうと「発達障害」であろうと、子どもの脳は必ず変わり、本当の「個性」を得ることができます。
だから、子どもの成長を絶対にあきらめないで! これが、本書に込めた私の究極の想いです。

そんな中でひとつ、みなさんに知っておいていただきたいことがあります。
それは、発達障害の医学的な「重度・軽度」と、当事者の困り感が「重いか・軽いか」は、イコールではない! ということです。
つまり、仮に医学的に重度だからといって、当事者本人の悩みも重いとは限りませんし、反対に、軽度だからといって本人の悩みも軽いわけではないのです。
「グレーゾーン」も同じです。

特性は「軽度」なんでしょ?
困ってるのは家にいるときだけでしょ?
診断つくほどじゃないんでしょ?
……個性なんじゃないの?

たしかに、「グレーゾーン」の子どもたちには「個性がある」と言えます。それは、色とりどりの「パステルカラー」のような個性たちです。だから私は、彼ら、彼女らを「パステルゾーンのパステルキッズ」と呼んでいます。
しかし、親御さんや本人の困りごとが「個性」だなんてことは絶対にありません。
困りごとを「個性」と言い聞かせ、誰からも適切なサポートが得られない状況を、放っておいていいはずがありません。

パステルの子たちには、それ以外の子たちが欲しくても持つことができない「脳力」が、たくさんあります。その子の「長所」であり「得意分野」であり、伸ばせば伸ばすだけ、その子の身を助けるもの――それが、個性です。

困りごとは、解消してあげましょう。苦手なことは、教えてあげましょう。発達にまつわるストレスは、取り除いてあげましょう。
そして、それらが解決したら、次にみなさんにやっていただきたいことがあります。
お子さん本来の個性に目を向けて、「人生をうまくやっていけるスキル」を身につけさせることです。

それらが身につけられるかどうかを「偶然」に任せるのでなく、「発達科学」のチカラで「必然」に変えたい!
遺伝子なんかに負けないで、その子の可能性を伸ばしていきたい!
親御さん(特にお母さん)たちのパワーで、発達の分野を変えていきたい!

これが、私がかなえたい教育です。
お母さんが「発達科学コミュニケーション」を知れば、それが可能になります。

本書を通して、一緒にチャレンジしていただける方が増えることを願っています。
さぁそれでは、スタートしましょう!  (「はじめに」より)

【PART1】「グレーゾーン」と「発達障害」を知りましょう
・「グレーゾーン」を知る前に
・脳の機能と発達障害
・発達障害の主な種類と特性
・「発達障害スペクトラム」という考え方
・では、「グレーゾーン」ってなに?
・「グレーゾーンならでは」の特性がある
・みんなが「グレーゾーン」
・気をつけたいのは「二次障害」
《コラム》女の子は特に注意が必要です

【PART2】今日からスタート! 「発達科学コミュニケーション」
・「手を打つ」のは早いほうがいい
・ゴールは「大人になって困らないこと」
・「コミュニケーション」で子どもは変わる!
・子どもが変わる「4つのステップ」
・「よい行動」が増える!
・自信がつく!
・すぐに始められる!
《コラム》「ギフテッド」を知っていますか?

【PART3】子どもの行動が変わる! ちゃんと伝わる ほめ方・叱り方
・ステップ1 「今」を肯定的に捉えて会話をスタート
・ステップ2 具体的に指示を出す
・ステップ3 子どもの動きを待つ
・ステップ4 肯定して会話を終わる
やってみましょう! 発達科学コミュニケーション

ケース1 朝、起きられない
ケース2 衣服が気に入らないとひどく怒る
ケース3 着替えがいっこうに進まない
ケース4 朝食を食べない
ケース5 食べこぼしがひどい
ケース6 いつもあるものがないと怒る
ケース7 登校の準備が進まない
ケース8 お友だちと遊ぼうとしない
ケース9 ひとつの遊びしかしない
ケース10 おもちゃの使い方がわからない
ケース11 先生の話が理解できない
ケース12 授業中に歩き回る
ケース13 学校行事に参加できない
ケース14 忘れ物ばかりする
ケース15 時間割が読めない
ケース16 学習がはかどらない
ケース17 できないとかんしゃくを起こす
ケース18 暴力を振るう
ケース19 何度も同じことを言う
ケース20 ウソをつく
ケース21 人との距離が近すぎる
ケース22 声が大きい
ケース23 一方的に話し続ける
ケース24 偏食がひどい
ケース25 入浴を極端に嫌がる
ケース26 ひとりで歯磨きができない
ケース27 ひとりで着替えられない
《コラム》パパも巻き込んじゃいましょう!

【PART4】親が変われば 子どもも変わる!
・「子どもと一緒にいたい」――半分は正解・半分は不正解です!
・自分の人生を「あと回し」にしてはいけません!
・「子育てストレス」から抜け出しましょう
・親子でもっと自由に生きる方法
・わが子の「就職問題」、どう考える?
・やりたくないことをやれちゃう「マジメママ」はちょっと心配
・親子で成長する「究極の方法」