頁数/仕様
120ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2022年3月
在庫
在庫あり

“ミスター血圧”高血圧専門医が教える
高血圧を下げる! 1回5分「頭皮の血管ほぐし」

24時間365日、血圧を測り続ける高血圧専門医が、自信をもって勧める降圧法。血圧コントロールは継続が第一。いつでもどこでも簡単にできるからこそ、毎日続けられる!
著者(肩書) 渡辺尚彦《医学博士、高血圧専門医》
主な著作 『科学的に血圧を下げる方法』(エクスナレッジ)
編集等
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 一般
頁数/仕様 120ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2022年3月

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私は1987年から三十余年、24時間365日、左腕に血圧計の腕帯を装着した状態で、ずっと自分の血圧を測り続けています。その理由は、どんなときに血圧が上下するのかを、我が身で確かめたいと思っているからです。患者さんに「〇〇はダメ」「〇〇をすると降圧効果がある」と言うときに、単にどこかの本で読んだ情報を伝えるだけでは、医師として無責任すぎます。自分で身をもって経験し、実感したことだからこそ、自信をもって患者さんに教えることができるのです。
本書で紹介する「頭皮の血管ほぐし」や、「風池」「百会」「合谷」といったツボの指圧、「渡辺式ふくらはぎパンパン法」などは、すべて自分で試したり、患者さんに取り組んでもらったりして、実証を得た降圧対策です。やり方も簡単で、安全性が高いので、多くの方に気軽に取り組んでいただきたいと思っています。
ただし、「頭皮の血管ほぐし」やツボの指圧を毎日やっていれば、食べたいものを好きなだけ食べて、運動もせず、不規則な生活を送っても、血圧が下がるというわけではありません。減塩や運動習慣などにも、できる限り取り組んでいただきたいと思います。
こうした対策とあわせて、ぜひ覚えておいてほしいのは、血圧はストレスによって上昇するということです。
血圧が上がる背景には必ずストレスがあります。ストレスというのは、精神的なものだけではありません。気候の変化や寒暖差、体の不調や痛みなど身体的ストレスも、血圧を上昇させる一因なのです。そうしたストレスから早く解放されれば血圧は下がりますが、ストレスがずっと続いたままだと、血圧の高い状態が続くことになります。たとえば、高血圧が原因でめまいになるのではなく、その逆でめまいというストレスによって一時的に血圧が上がるのです。
日頃の体調や生活を見直して、血圧上昇のもととなるストレスがないかチェックしてみましょう。ストレスを取り除くことが血圧を下げる早道である場合も少なくありません。本書では、生活からストレスを排除するコツも紹介しています。ぜひ、実践していただき、血圧を安定させて、心身ともに豊かな日々を送っていただければ幸いです。  (「はじめに」より)

【第1章】ミスター血圧・渡辺医師の1回5分「頭皮の血管ほぐし」で血圧を下げる
■さっそく始める「頭皮の血管ほぐし」
・頭皮をもみほぐすと血圧が下がる
・肩こりや頭痛、冷えも改善する
・首や頭皮を温めることも有効
・ツボを押すと血圧はもっと下がる
・いつでもどこでも気軽に実践できる
・1日に数回行うのが理想
・適度な時間、回数で行う
・重要なことは継続すること
■「頭皮の血管ほぐし」を始める前の注意点
■血圧メモ
■どこでもすぐにできる! 頭皮の血管ほぐし
■温めるだけでも降圧効果あり
■頭皮だけじゃない! 手でも降圧できる手の降圧ツボ指圧

【第2章】高血圧はなぜこわい?
■“血圧”とは血液が血管壁を押す力
・血液の流れが血管壁に圧をかける
・血圧を左右する2つの要素
・「収縮期血圧」と「拡張期血圧」
・血圧は「心拍出量」と「末梢血管抵抗」で決まる
■血圧は常に変動している
・1日のなかで血圧は変動する
・自律神経が血圧をコントロールしている
■高血圧とは?
・上が140㎜Hg以上、または(かつ)下が90㎜Hg以上
・高血圧の発症に関わる要因
■見つかりにくい「仮面高血圧」
・病院で測定すると血圧が高くなる人(白衣高血圧)
・家で測定すると血圧が高くなる人
・「仮面高血圧」の3つのタイプ
■高血圧はこんなにこわい!
・高血圧が引き起こす合併症
・動脈硬化
・脳卒中(脳出血、脳梗塞)
・心筋梗塞、労作狭心症
・心肥大、心不全
・慢性腎臓病(CKD)
■上下の血圧差が大きいと危険
・太い動脈の動脈硬化を表す「脈圧」
・細い血管の動脈硬化を表す「平均血圧」
・血圧は上と下のバランスでみる
■更年期以降の女性に起こりやすい高血圧
・女性の体を守ってくれるエストロゲン
・更年期以降は誰でも高血圧のリスク大
・女性は血圧コントロールへの意識が低い
■高血圧を引き起こす生活習慣
・血圧上昇をまねく生活習慣とは?
・リスクを高める生活習慣
(1)塩分のとりすぎ
(2)肥満
(3)運動不足
(4)飲酒
(5)喫煙
(6)ストレス

【第3章】「頭皮の血管ほぐし」が降圧に効く理由
■頭皮の毛細血管を開いて血圧を下げる
・血管が開くと血流が良くなる
・血管を拡張させる働きをもつNO(一酸化窒素)
・内皮細胞が損傷するとNOも分泌されない
■血流改善で肩こりや頭痛、冷えも解消
・血流アップで筋肉の緊張がほぐれる
・肩こりに伴う頭痛も解消
・冷え症にも効く
・疲労回復にも効果あり
・肌トラブルの改善効果も期待できる
■自律神経が整い、不調が軽減する
・更年期特有の不調も軽減する
・交感神経の過度な働きを抑制する
■「1/fゆらぎ」のリラックス効果で降圧
・微妙なゆらぎが心地よさを生む
・「頭皮の血管ほぐし」のゆらぎで血管を拡張
・リフレッシュして副交感神経を高める
■「血圧上昇のもと=ストレス」を断つ
・いろいろなストレスで血圧が上昇する
・高血圧が先か、頭痛が先か
・あらゆるストレスに対処する

【第4章】薬に頼らず血圧を下げるコツ
■“血圧は薬で下げる”と思っていませんか?
・血圧を下げるために生活改善から始める
・血圧は毎日正しく測りましょう
・気軽に取り組める「降圧生活」のコツ
・いますぐ始める「降圧生活」
〈食事編〉
・おやつにはチョコレートがおすすめ
・小腹が空いたらアーモンドを
・ぶどうジュースは「降圧ドリンク」
・お酢やレモンで血圧を下げる
・納豆は「降圧食品」の代表格
・イカやタコには降圧効果がある
・しょうゆは濃口を“かけず”に“つける”
〈運動編〉
・階段は上がるよりも下りるほうが効果的
・血流をアップさせる
・「渡辺式ふくらはぎパンパン法」
・タオルグリップで血管を広げる
・「合谷」の指圧で確実に降圧できる
〈入浴・睡眠編〉
・入浴前にコップ1杯の水を
・ぬるめのお湯にゆっくりつかる
・起床後すぐに朝日を浴びる
・昼寝、朝寝坊のすすめ
・横向き寝で睡眠時無呼吸症候群を予防
〈その他〉
・トイレを我慢しない
・体を締めつけない
・同じ姿勢を長く続けない
・家のなかの寒暖差をなくす
・イライラしない、怒らない
・普段から腹式呼吸を心がける