健康・美容
100年人生を変える!
五臓をいたわり整える いちばんやさしい「臓活」養生
五臓(肝・心・脾・肺・腎)を活性化する臓活。それぞれの気・血・水のバランスを整えて不調や病気から心身を守ります。症状軽減・改善に役立つ養生法をわかりやすく紹介。
著者(肩書) | 尹 生花《北京中医薬大学 医学博士》 |
---|---|
主な著作 | |
編集等 | |
税込価格 | 1,540円 (本体価格:1,400円) |
対象 | 一般 |
頁数/仕様 | 128ページ / 縦:21cm 横:14.8cm |
初版 | 2025年1月 |
『目次』『見本ページ』をご覧になるにはAcrobatReaderが必要です。
予めご用意ください。
東洋医学の世界では、自然は大宇宙、人間は小宇宙と捉えています。人間は自然の影響を受け、自然とかかわりながら生きていきます。人間という小宇宙の中では「五臓」は核であり、人間のからだのしくみを統括しているのが「五臓」です。
誰でも60歳から70歳、80歳にかけて老いてゆきますが、その時、生命のくくりをどう埋めるか。今までしてきたことで、からだにもこころにも差が出てくるわけですが、そのギャップをどう埋めるかが問題になります。
五臓とは肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)を指し、私たちのからだやこころに生じる不調の原因は、この五臓がバランスを崩したことから起こると言われています。
未病(みびょう・病が起きる前の状態のこと)を改善するには、五臓からのサインを生かし、五臓に合った生活をすることがたいせつです。
たとえば、東洋医学でいう「腎(じん)」は発育や成長、生殖などの基本的な生理機能をもつことから、生命力の素(もと)となる精気を蓄える場所と考えられています。また、水分の排泄機能を担う働きもあるため、腎の働きが低下すると、むくみや冷えの原因になります。「心(しん)」は、五臓の働きを統括する中枢です。心が弱ってくると、血を全身にめぐらせにくくなり、動悸や息切れを起こしやすく、倦怠感や食欲不振にも見舞われやすくなります。
同じような年齢なのに「若々しくて元気な人」と「老けこんで見える人」というふうに外見が大きく分かれるのは、遺伝や体質以上に、五臓に合ったケアをしているかどうかが大きくかかわっています。
私はいつもごく当たり前のことしか言いません。症状にぶつかってみないと、ほとんどの人は何がダメだったのかわかりません。どの臓がどんなサインを出しているのか見極め、それを五臓の働きに沿って考えて、生活を軌道修正していくのが「臓活(ぞうかつ)」の考え方です。
年齢が高くなると、人によって感覚が鈍ってくるのも自然なことです。人間は自然の一部であり、五臓は季節と一体です。春は木々から新芽が出て伸びてきますし、夏は草木が生い茂り、勢いよく成長します。秋は葉が枯れて落ち葉となり、実は熟して土に返ります。冬に動植物がその動きを止め、春の訪れを待つ態勢になります。季節の移り変わりとともに、動植物も人間も変化を繰り返します。
「臓活」の力は、単なる奇跡ではありません。春、夏、長夏(ちょうか・梅雨)、秋、冬と自然の動きに逆らうことなく、正しい知識をコツコツと毎日積み重ねた結果です。
これからお伝えすることは、「五臓」を生かし、自分自身を生かす毎日の暮らし方です。人生100年時代と言われますが、「臓活」をするかしないかで寿命も変わり、健康的に歳を重ねられるかどうかも変わってきます。
健康で生き生きと歳を重ねるために、今日からあなたも「臓活」を始めてみませんか。本書が、少しでも皆さまのお役に立てることを心より願っております。 (「はじめに」より)
【1章】歳を重ねてもたいせつな「臓活」
・加齢に伴って増す心身の悩み
・からだの変調を感じ取れる人とそうでない人
・からだを正しい方向に軌道修正
・「臓活」次第でその後の人生は大きく変わる
・まず正しく深い呼吸を
【2章】季節に合わせた「臓活」養生
・季節ごとに考える
・五臓対応マップ
◆春
・春は“肝(かん)”の季節です
肝の役割
肝の季節をどう過ごしたらよいか
・肝(かん)の臓活トレーニング
(1)顔の五官トレーニング「目」─ 眼球を動かす
(2)肝の経絡たたき
(3)肝のツボ押し
・肝(かん)の機能を高める食事
◆夏
・夏は“心(しん)”の季節です
心の役割
心の季節をどう過ごしたらよいか
・心(しん)の臓活トレーニング
(1)顔の五官トレーニング「舌」─ 舌を回して唾液を出す
(2)心の経絡たたき
(3)心のツボ押し
・心(しん)の機能を高める食事
◆長夏
・長夏は“脾(ひ)”の季節です
脾の役割
脾の季節をどう過ごしたらよいか
・脾(ひ)の臓活トレーニング
(1)顔の五官トレーニング「口(唇)」─ 唇をはむ
(2)脾の経絡たたき
(3)脾のツボ押し
・脾(ひ)の機能を高める食事
◆秋
・秋は“肺(はい)”の季節です
肺の役割
肺の季節をどう過ごしたらよいか
・肺(はい)の臓活トレーニング
(1)顔の五官トレーニング「鼻」─ 鼻を通す
(2)肺の経絡たたき
(3)肺のツボ押し
・肺(はい)の機能を高める食事
◆冬
・冬は“腎(じん)”の季節です
腎の役割
腎の季節をどう過ごしたらよいか
・腎(じん)の臓活トレーニング
(1)顔の五官トレーニング「耳」─ 耳を引っ張る
(2)腎の経絡たたき
(3)腎のツボ押し
・腎(じん)の機能を高める食事
【3章】100歳まで美しく歳を重ねるために
・からだとこころを臓活養生しましょう
・長寿の質、命の質を保ちましょう
・臓活習慣で美しく、健康に、若々しく老いましょう
お電話でのご注文、お問合せも承ります。
PHP研究所 通販普及課 075-681-8818