人名事典

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金森久雄

(かなもり・ひさお)
 一九二四年東京都生れ。東京大学法学部卒。商工省に入り、経済企画庁に転任。内国調査課長、経済研究所次長、日本経済研究センター理事長を歴任。

 一九六四年から三年間、経済白書を執筆した。日本経済の成長予測については超強気派で、「戦後の日本経済にとって、本当に大変だったのは敗戦の直後と石油ショックの2回だけ。その2回に比べたら最近のさまざまな経済異変はさざ波みたいなもの」(『エコノミスト』96年8月19日号)と日本経済の可能性を確信している。ロシア経済についても造詣が深く、「最近のロシアで目立つのは、むしろ物価の安定とルーブルの信用の高まりである。来年は2、3%の成長になるのではないか」と次の発展を見ている。

 著書に『地球時代の日本経済』(文藝春秋、91年)、『わたしの戦後経済史』(東洋経済新報社、95年)などがある。

(データ作成:1997年)